【IT業界未経験でもOK?】プロダクトマネージャーってどんな職種?仕事内容や必要なスキルを解説!
最終更新日:
2024年9月10日
ライター:
PM Career編集部
プロダクトマネージャー
「プロダクトマネージャーって最近よく聞くけど、どんな仕事をしているの?」
「IT業界未経験だけど、プロダクトマネージャーになれるのかな?」
近年、IT業界で注目を集めているプロダクトマネージャー。しかし、具体的にどのような仕事をしているのか、どのようなスキルや経験が必要なのか、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、プロダクトマネージャーの仕事内容から必要なスキル、年収、キャリアパスまで、IT業界未経験の方も理解しやすいようにわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、プロダクトマネージャーへの理解を深めましょう。
プロダクトマネージャーの仕事内容
まずは、プロダクトマネージャーの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
プロダクトマネージャーは何をする人?
プロダクトマネージャーとは、自社サービスやプロダクト(製品)の企画から開発、リリース、改善までを一貫して担当する役割のことです。
プロダクトの成功に向けて、あらゆる角度から戦略を立て、関係部署と連携しながらプロジェクトを推進していく、まさに「プロダクトの責任者」といえるでしょう。
プロダクトマネージャーの役割と責任
プロダクトマネージャーの主な役割と責任は以下の点が挙げられます。
項目 | 詳細 |
---|---|
市場調査・分析 | 市場トレンドや競合サービスを分析し、ユーザーニーズや潜在的な課題を明確にする |
プロダクト企画 | 調査結果に基づき、ユーザーニーズを満たすプロダクトのコンセプトや機能を企画する |
開発ロードマップ作成 | 開発の優先順位を決め、スケジュールやリソース配分などを含めたロードマップを作成する |
開発チームとの連携 | 開発チームに企画内容を共有し、開発進捗の管理、課題解決などを行いながら開発を推進する |
プロダクトリリース・マーケティング | プロダクトのリリース時期やマーケティング戦略を決定し、関係部署と連携してプロモーション活動を行う |
プロダクト改善 | リリース後のユーザー行動や市場の反応を分析し、機能改善や新機能追加など、プロダクトの成長を図る |
プロダクトマネージャーの一日の流れ
プロダクトマネージャーの仕事は多岐に渡るため、一概には言えませんが、一般的な一日の流れは以下の通りです。
時間 | 業務 |
---|---|
午前 | メールチェック、チームミーティング、開発進捗確認、外部パートナーとの打ち合わせなど |
午後 | 市場調査、データ分析、プロダクト改善案の検討、資料作成など |
状況に応じて、開発チームやマーケティングチームなど、様々な関係者とコミュニケーションを取りながら業務を進めます。
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プロダクトマネージャーという職種に必要なスキル・経験
次に、プロダクトマネージャーとして働くために必要なスキルや経験について解説します。
プロダクトマネージャーに求められるスキルとは
プロダクトマネージャーは、幅広い業務に携わるため、様々なスキルが求められます。中でも特に重要なスキルは以下の4つです。
1. ビジネス理解力
市場や競合、ユーザーニーズを分析し、ビジネスチャンスを見出す力が必要です。プロダクトを通じて、どのように収益を上げるのか、ビジネスモデルを理解することも重要です。具体的には、以下の能力が求められます。
スキル | 説明 |
---|---|
市場分析力 | ターゲット市場の規模、成長性、競合状況などを分析し、市場の動向を把握する |
競合分析力 | 競合製品・サービスの強み・弱みを分析し、自社の差別化ポイントを見出す |
ユーザーニーズ分析力 | ユーザーの潜在的なニーズや課題を理解し、プロダクトを通じて解決できる価値を見出す |
ビジネスモデル構築力 | プロダクトの収益化戦略、顧客獲得戦略、事業展開戦略などを総合的に考え、ビジネスモデルを構築する |
これらの能力を駆使することで、ビジネスチャンスを最大限に活かし、成功するプロダクトを生み出せるのです。
2. コミュニケーション能力
開発チーム、デザイナー、マーケターなど、様々な関係者と円滑にコミュニケーションを取り、合意形成を図っていく必要があり、高いコミュニケーション能力が求められます。特に重要なのは、
- 相手の立場や考え方を理解しようと努めること
- 自分の意見を明確かつ簡潔に伝えること
- 相手の意見に耳を傾け、積極的に質問すること
などです。また、相手に分かりやすく説明するプレゼンテーション能力も必要です。具体的な例としては、
- プロジェクトの進捗状況を分かりやすく説明する
- 複雑な技術的な内容を分かりやすく伝える
- アイデアを効果的に提案する
などが挙げられます。
3. 問題解決能力
プロダクト開発やリリースにおいては、様々な課題や問題が発生します。状況を冷静に分析し、最適な解決策を導き出す問題解決能力は、成功に不可欠です。具体的には、以下の能力が求められます。
スキル | 説明 |
---|---|
状況把握力 | 問題の本質を正確に理解し、関連する情報を収集・分析する |
論理的思考力 | 問題を構造化し、論理的に分析し、解決策を導き出す |
創造力 | 既存の枠にとらわれず、斬新なアイデアを生み出し、問題解決に活かす |
実行力 | 考え出した解決策を現実的に実行し、成果に繋げる |
これらの能力をバランス良く身に付けることで、開発プロセスにおける様々な課題を克服し、より良いプロダクトを生み出せるのです。
4. データ分析力
プロダクトの利用状況やユーザー行動などのデータを分析し、プロダクト改善に活かすデータ分析力は、現代のプロダクトマネージャーには必須といえるでしょう。
データに基づいた意思決定を行うために、必要なデータを選別し、分析するスキルが重要です。具体的には、以下の能力が求められます。
スキル | 説明 |
---|---|
データ収集・整理能力 | プロダクトから適切なデータを収集し、分析しやすいように整理する |
データ分析能力 | 統計学的な知識や分析ツールを用いて、データを分析し、意味を見出す |
データ可視化能力 | 分析結果を分かりやすくグラフや表で可視化し、関係者に伝える |
データ分析力は、プロダクトの成功に大きく貢献します。例えば、ユーザー行動データを分析することで、ユーザーがどのような機能に興味を持っているのか、どのような課題を抱えているのかを把握できます。
これらの分析結果に基づいてプロダクトを改善することで、ユーザー満足度を高め、プロダクトの利用率向上に繋げることが期待できるのです。
プロダクトマネージャーに求められる経験とは
プロダクトマネージャーは、製品の企画から開発、リリース、そして運用まで、あらゆるフェーズにおいて中心的役割を担う存在です。多岐にわたる業務を効率的に進め、成功に導くためには、様々な経験が求められます。
1. プロジェクト管理経験
プロジェクトを計画し、進行を管理する能力は、あらゆるビジネスにおいて必須です。スケジュールを調整し、リソースを最適化することで、プロジェクトの成功に大きく貢献できます。具体的な経験としては、以下のようなものが挙げられます。
経験 | 説明 |
---|---|
プロジェクトの企画・立案 | プロジェクトの目的、スコープ、スケジュール、予算などを明確に定義し、実現可能な計画を策定する |
タスク管理 | プロジェクトを細分化し、各タスクの担当者、期日、進捗状況などを管理する |
コミュニケーション | プロジェクト関係者との円滑なコミュニケーションを図り、情報共有や進捗報告を適切に行う |
リスク管理 | プロジェクト遂行における潜在的なリスクを洗い出し、対策を講じる |
品質管理 | プロジェクトの成果物が品質基準を満たしていることを確認する |
これらの経験を通して、プロジェクトを効率的に進めるためのノウハウを習得し、チームを成功に導ける人材が求められます。
2. ユーザー調査およびインサイトの導出
プロダクトマネージャーには、ユーザーのニーズや行動パターンを深く理解し、それに基づいて効果的なプロダクト戦略を設計する経験が求められます。これは、ユーザーが抱える課題やニーズを把握し、それを解決するプロダクトを生み出すために不可欠だからです。
具体的には、以下の経験が重要です。
経験 | 説明 |
---|---|
ユーザーインタビューの実施 |
|
アンケート調査の実施 |
|
ユーザー行動データの分析 |
|
ユーザーインサイトの導出 |
|
これらの経験を通して、ユーザー中心の考え方でプロダクト開発に取り組めます。ユーザーのニーズを常に意識することで、市場で成功する魅力的で使いやすいプロダクトを生み出せるのです。
3. マーケティングの知識と実務経験
プロダクトマネージャーには、プロダクトの市場投入戦略を策定し、ターゲット市場に適切にリーチするための豊富な経験が求められます。具体的には、以下のような経験が重要です。
経験 | 説明 |
---|---|
市場調査と競合分析 | プロダクトを投入する市場の現状やトレンド、競合製品の分析を通して、プロダクトの差別化ポイントや市場での成功可能性を明確に把握する |
ターゲット顧客の特定と理解 | プロダクトの利用者となるターゲット顧客を明確に特定し、彼らのニーズや行動パターン、購買意欲などを深く理解する |
マーケティング戦略策定 | ターゲット顧客への効果的なリーチ方法を検討し、プロモーション戦略、広告戦略、コンテンツマーケティング戦略などを策定する |
マーケティングキャンペーンの実施と評価 | 策定したマーケティング戦略に基づき、キャンペーンを実施し、その成果を分析し改善策を検討する |
データ分析と活用 | マーケティング活動や市場動向に関するデータを分析し、その結果に基づいて戦略を修正したり、新たな施策を立案したりする |
これらの経験を通して、プロダクトマネージャーは、プロダクトの成功に必要なマーケティング戦略を立案し、実行できるのです。
4. 技術的バックグラウンド
エンジニアと効果的にコミュニケーションを取るために、基本的なプログラミングやソフトウェア開発プロセスの理解が求められます。プロダクトマネージャーは、技術的なバックグラウンドを持つことが重要です。具体的には、以下の経験が役立ちます。
経験 | 説明 |
---|---|
プログラミング経験 | 実際にコードを書いた経験があれば、エンジニアの苦労を理解し、より的確な指示を出せる |
ソフトウェア開発プロセスへの理解 | アジャイル開発やウォーターフォール開発など、様々な開発プロセスについて理解することで、開発チームとの連携をスムーズに進められる |
技術的な知識 | プロダクト開発に関連する技術的な知識があれば、エンジニアとの議論に参加し、より深いレベルで理解できる |
これらの経験は、プロダクトマネージャーがエンジニアと信頼関係を築き、より良いプロダクト開発を推進するために不可欠です。
プロダクトマネージャーのキャリアパス
プロダクトマネージャーのキャリアパスは多様です。経験やスキル、志向によって、様々なキャリアを選択できます。
プロダクトマネージャーのキャリアアップ
プロダクトマネージャーとしてのキャリアアップとしては、以下のような道が考えられます。
- シニアプロダクトマネージャー
- プロダクトリード
- ヘッドオブプロダクト
- CPO(Chief Product Officer)
経験を積むにつれて、より大きな責任を伴うポジションに就き、複数のプロダクトやチームを統括する立場になることもあります。
マネジメント以外のキャリアパス
プロダクトマネージャーの経験を活かして、以下のようなキャリアに進むことも可能です。
- 起業
- コンサルタント
- Webディレクター
プロダクトマネージャーの年収
プロダクトマネージャーは、高い需要と専門性の高さから、他の職種と比較して高収入を得られる傾向にあります。ここでは、プロダクトマネージャーの年収相場について詳しく解説します。
プロダクトマネージャーの年収相場
プロダクトマネージャーの年収は、経験年数や企業規模、業種によって異なります。日本のプロダクトマネージャーの平均年収は約600万円~800万円と言われています。
経験年数別の年収
経験年数別の年収相場は以下の通りです。
経験年数 | 年収相場 |
---|---|
未経験~3年 | 400万円~600万円 |
3年~5年 | 500万円~800万円 |
5年~10年 | 700万円~1,000万円 |
10年以上 | 1,000万円~ |
企業規模・業種別の年収
一般的に、大企業や外資系企業、成長中のベンチャー企業の方が、年収は高くなる傾向にあります。また、Web業界やITコンサルティング業界も、高収入を得られる業界といえるでしょう。
プロダクトマネージャーの年収アップの秘訣
プロダクトマネージャーとして年収をアップさせるためには、以下のような方法があります。
- 市場価値の高いスキルを身につける(データ分析、英語力など)
- 実績を積んで、キャリアアップを目指す
- 転職を検討する
プロダクトマネージャーになるメリット・デメリット
プロダクトマネージャーは、他の職種と比べて、多くのやりがいや魅力を感じられる仕事ですが、一方で、責任や負担も大きい職種です。ここでは、プロダクトマネージャーになるメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
プロダクトマネージャーになるメリット
プロダクトマネージャーのメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- プロダクト開発の全体に関われる
- 自分のアイデアを形にできる
- ユーザーに価値を提供し、喜んでもらえる
- 市場価値の高いスキルを身につけられる
- 年収が高い
プロダクトマネージャーになるデメリット
プロダクトマネージャーのデメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 責任やプレッシャーが大きい
- 多岐にわたる知識やスキルが求められる
- 長時間労働になりがち
- 常に変化に対応する必要がある
IT業界未経験からプロダクトマネージャーになるには
「IT業界未経験でもプロダクトマネージャーになれるの?」と不安に思っている方もいるかもしれません。結論からいうと、未経験でもプロダクトマネージャーになることは可能です。
未経験からプロダクトマネージャーになるための道のり
未経験者がプロダクトマネージャーを目指す場合、以下の3つの道が考えられます。
- IT企業に就職し、社内異動でプロダクトマネージャーを目指す
まずは、IT企業でエンジニアやデザイナー、マーケターなどの職種で経験を積み、社内異動制度を利用してプロダクトマネージャーを目指す方法です。実務を通してIT業界の知識や経験を積むことが可能です。 - 未経験からプロダクトマネージャーとして転職する
近年では、IT業界未経験者を対象としたプロダクトマネージャーの募集も増えています。ただし、未経験から転職する場合、プロダクトマネジメントに関する基礎知識や、熱意をアピールする必要があります。 - プロダクトマネジメントのスキルを身につけるための学習をしてから転職する
オンライン学習サービスやプログラミングスクールなどを活用し、プロダクトマネジメントに必要な知識やスキルを身につけてから転職活動を行う方法です。基礎知識を身につけておくことで、転職活動で有利になる可能性があります。
求められる経験や知識
IT業界未経験者がプロダクトマネージャーを目指す場合、以下の経験や知識があると有利になるでしょう。
- Webサービスやアプリ開発に関する基礎知識
- マーケティングやビジネスに関する基礎知識
- データ分析のスキル
- 英語力(外資系企業やグローバルなプロダクトを扱う場合)
未経験者がアピールできるポイント
未経験者がプロダクトマネージャーの選考を受ける際、以下のポイントをアピールすると良いでしょう。
- プロダクトマネージャーとして働くことへの強い熱意
- 論理的思考力や問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 主体性や積極性
プロダクトマネージャーに関するよくある質問
最後に、プロダクトマネージャーに関するよくある質問に答えます。
Q. 文系出身でもプロダクトマネージャーになれますか?
はい、文系出身でもプロダクトマネージャーになることは可能です。プロダクトマネージャーには、文系・理系問わず、様々なバックグラウンドを持った人が活躍しています。重要なのは、論理的思考力やコミュニケーション能力、そしてプロダクトへの情熱です。
Q. プロダクトマネージャーになるために、プログラミングスキルは必須ですか?
プロダクトマネージャーの仕事は、開発チームと連携してプロダクト開発を進めることなので、プログラミングスキルは必須ではありません。ただし、Webサービスやアプリ開発の流れを理解しておくと、開発チームとのコミュニケーションがスムーズになります。
また、データ分析を行う際に、SQLなどのプログラミング言語の知識があると役立つでしょう。
Q. プロダクトマネージャーに向いている人材とは?
プロダクトマネージャーは、様々な人と連携しながらプロダクトを成功に導く仕事なので、コミュニケーション能力が高く、周囲と協力して仕事を進めることが得意な人が向いています。また、常に変化の激しいIT業界で活躍するため、新しい情報や技術を積極的に学ぶ意欲も大切です。
まとめ|プロダクトマネージャーを目指してみよう!
プロダクトマネージャーは、IT業界の中でも特に注目を集めている職種であり、やりがいも大きい仕事です。少しでも興味を持った方は、ぜひプロダクトマネージャーを目指してみてください。
転職相談をしたい方はPM Careerのキャリア面談をどうぞ!
お困りのことがあれば、PM Careerのキャリア面談をご利用ください!プロダクト開発人材がどのように市場価値を高められるかアドバイスを差し上げます。
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