IT業界のプロダクトマネージャーに必要なこととは?スキルと習得方法を解説
最終更新日:
2024年10月3日
ライター:
PM Career編集部
プロダクトマネージャー
「プロダクトマネージャーってどんな仕事?」
「Webサイトに書いてあることを見ても、具体的にイメージができない」
近年、IT業界で注目を集めているプロダクトマネージャー。しかし、その役割や必要なスキルについては、具体的にイメージしにくいと感じる方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、IT業界のプロダクトマネージャーの仕事内容や必要なスキル、さらに具体的なスキル習得方法について解説していきます。プロダクトマネージャーへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
プロダクトマネージャーに必要なスキル
プロダクトマネージャーは、プロダクトの成功に向けて、多岐にわたる役割を担います。そのため、幅広いスキルや知識が求められます。ここでは、プロダクトマネージャーに必要なスキルを、必須スキルと、さらに活躍できるスキルに分けて解説していきます。
プロダクトマネージャーに必要なスキルとは?
プロダクトマネージャーに必要なスキルは多岐に渡りますが、大きく以下の3つに分類できます。
スキル | 詳細 | 具体的な例 |
---|---|---|
ビジネススキル | 市場分析、競合分析、収益目標の設定など、ビジネスを推進するためのスキル | 市場調査、競合分析、KPI設定、予算管理、マーケティング戦略立案 |
テクニカルスキル | 開発するプロダクトやサービス、開発プロセスに関する基礎知識 | プログラミングの基礎知識、データベース、API、UX/UIデザイン、アジャイル開発 |
ヒューマンスキル | チームメンバーや関係者をまとめ、円滑なコミュニケーションを取るためのスキル | コミュニケーション能力、交渉力、調整力、プレゼンテーション能力、ファシリテーション能力 |
これらのスキルは、プロダクトマネージャーとして働く上でどれも重要です。特定のスキルが突出していても、他のスキルが不足していると、プロダクトの成功に導くことは難しいでしょう。
バランスの取れたスキルを身につけることが重要です。
プロダクトマネージャーに必須のスキル
数あるスキルの中でも、プロダクトマネージャーとして働く上で特に重要なスキルは以下の3つです。
- コミュニケーション能力
開発チーム、デザイナー、マーケターなど、様々な関係者と連携して仕事を進める必要があるため、円滑なコミュニケーションは必須です。相手に分かりやすく伝える能力はもちろんのこと、相手の意見を丁寧に聞き取る能力も重要になります。 - 課題発見・解決能力
市場やユーザーのニーズを分析し、プロダクトの課題を発見する能力が必要です。また、発見した課題に対して、最適な解決策を立案し、実行していく能力も求められます。 - 優先順位付け能力
限られた時間やリソースの中で、プロダクトの成功のために、優先順位をつけて業務に取り組む必要があります。状況に応じて柔軟に判断し、適切な意思決定を行うことが重要です。
これらのスキルは、プロダクトマネージャーとして働く上で土台となるものです。まずはこれらのスキルを意識して習得していくと良いでしょう。
プロダクトマネージャーとしてさらに活躍できるスキル
さらに、プロダクトマネージャーとして市場価値を高め、より活躍するためには、以下のスキルも習得しておくと良いでしょう。
- データ分析力
Webサイトのアクセスログやユーザーの行動履歴などのデータを分析し、プロダクトの改善に活かすためには、データ分析力は必須といえるでしょう。データ分析ツールを使いこなせるようになることも重要です。 - プレゼンテーション能力
プロダクトの戦略やビジョンを、チームメンバーやステークホルダーに分かりやすく伝えるためには、プレゼンテーション能力も必要です。相手に伝わる資料作成能力や、効果的な話し方なども身につけておくと良いでしょう。 - 英語力
グローバルなチームで働く機会が増えてきているため、英語でのコミュニケーション能力を高めておくと、活躍の幅が広がります。英語の技術書を読んだり、海外のカンファレンスに参加するのも良いでしょう。
スキルはどうやって習得する?
では、プロダクトマネージャーに必要なスキルはどのように習得すれば良いのでしょうか。具体的な方法を見ていきましょう。
経験を通して学ぶ
プロダクトマネージャーのスキルは、実際にプロダクト開発に携わる中で、経験を通して身につけられます。しかし、未経験からいきなりプロダクトマネージャーのポジションに就くことは難しいでしょう。
まずは、プロダクト開発に関連する職種で経験を積みながら、徐々にプロダクトマネージャーのスキルを身につけていくと良いでしょう。
例えば、以下のような職種は、プロダクトマネージャーの仕事と関連性が深いため、経験を通してスキルを習得しやすいでしょう。
- Webディレクター
- Webエンジニア
- Webデザイナー
- マーケター
独学でスキルを身につける
実際に業務としてプロダクト開発に携わっていなくても、書籍やオンライン学習サービスなどを活用することで、プロダクトマネージャーのスキルを身につけられます。
スキルアップのための学習方法を紹介
プロダクトマネージャーのスキルを習得するためにおすすめの、具体的な学習方法を紹介します。ぜひ、これらの方法を試してみてください。
学習方法 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
---|---|---|---|
書籍 |
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オンライン学習サービス |
|
|
|
勉強会やイベント |
|
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|
これらの学習方法を組み合わせることで、より効率的にスキルを習得できます。自分に合った学習方法を見つけ、継続していくことが重要です。
プロダクトマネージャーに向いている人の特徴
プロダクトマネージャーは、プロダクトの成功に大きく関わる重要なポジションです。しかし、誰もがプロダクトマネージャーに向いているわけではありません。
プロダクトマネージャーに向いている人の特徴を理解した上で、転職活動をするようにしましょう。
どんな人がプロダクトマネージャーに向いている?
プロダクトマネージャーに向いている人には、以下のような特徴があります。
コミュニケーション能力が高い
プロダクトマネージャーは、社内外の様々な関係者とコミュニケーションを取る必要があり、円滑なコミュニケーションはプロダクトの成功に不可欠です。そのため、コミュニケーション能力の高さは、プロダクトマネージャーに必要不可欠な要素い言えるでしょう。
論理的思考力が高い
プロダクトマネージャーは、市場やユーザーのニーズを分析し、論理的に考えて、プロダクトに落とし込む必要があります。そのため、論理的思考力が高い人は、プロダクトマネージャーの仕事に向いているでしょう。
リーダーシップを発揮できる
プロダクトマネージャーは、プロダクト開発のリーダーとして、チームをまとめ、プロダクトを成功に導く必要があります。そのため、リーダーシップを発揮できる人は、プロダクトマネージャーとして活躍できる可能性が高いでしょう。
プロダクトマネージャーのやりがいとは?
プロダクトマネージャーは、プロダクトの成功に大きく関わる、責任とやりがいのある仕事です。プロダクトマネージャーの仕事には、以下のようなやりがいがあります。
自分が開発に携わったプロダクトを世の中に送り出せる
プロダクトマネージャーは、プロダクト開発の全体に関わる仕事です。開発の全工程に関わり、試行錯誤を重ね、自分が開発に携わったプロダクトを世の中に送り出せたときは、大きな達成感を味わえるでしょう。
ユーザーの反応をダイレクトに感じられる
自分が開発に携わったプロダクトが、ユーザーの課題を解決したり、生活を豊かにしたりと、ユーザーに喜んでもらえたときに、大きなやりがいを感じられるでしょう。
市場の変化に合わせて、常に新しいことに挑戦できる
IT業界は、技術の進歩や市場の変化が速い業界です。プロダクトマネージャーは、常に新しい情報や技術を習得し、変化に柔軟に対応していく必要があります。新しいことへの挑戦が好きな人にとっては、やりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
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プロダクトマネージャーのキャリアパスとその後のキャリアプラン
プロダクトマネージャーのキャリアパスやその後のキャリアプランは、企業や経験によって様々です。ここでは、一般的なプロダクトマネージャーのキャリアパスと、その後のキャリアプランを紹介します。
プロダクトマネージャーのキャリアパス
プロダクトマネージャーのキャリアパスは、大きく分けて、以下の2つがあります。
マネジメント職に進むキャリアパス
プロダクトマネージャーの経験を積み、マネジメントスキルを身につけることで、プロダクトマネージャーのチームをまとめる、マネージャー職に昇進するキャリアパスです。その後は、部長や役員などの経営幹部を目指すことも可能です。
スペシャリスト職に進むキャリアパス
特定のプロダクトや分野の専門知識を深め、プロフェッショナルとして活躍していくキャリアパスです。特に、近年では、AIやIoTなど、特定の専門知識を持つプロダクトマネージャーの需要が高まっており、市場価値の高い人材として活躍していくことが期待できます。
プロダクトマネージャーのその後のキャリアプラン
プロダクトマネージャーとして経験を積んだ後は、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか。プロダクトマネージャーの経験を活かせる、具体的なキャリアプランを紹介します。
起業
プロダクトマネージャーとして、プロダクト開発の経験や知識を活かして、自分で事業を立ち上げるという選択肢もあります。
フリーランス
プロダクトマネージャーとして、経験と実績を積めば、フリーランスとして独立するという選択肢もあります。企業に属さずに、自由に働きたいという方に向いています。
コンサルタント
プロダクト開発の専門家として、企業に対して、プロダクト開発に関するコンサルティングを行う仕事です。プロダクトマネージャーとしての経験を活かして、企業の課題解決に貢献できます。
未経験からプロダクトマネージャーになるには?
未経験からプロダクトマネージャーになるには、どのようにすれば良いのでしょうか。ここでは、未経験からプロダクトマネージャーになるための方法を3つ紹介します。
プロダクト開発に関連する職種で経験を積む
未経験からプロダクトマネージャーになる場合、まずはプロダクト開発に関連する職種で経験を積むと良いでしょう。
例えば、Webディレクター、Webエンジニア、Webデザイナー、マーケターなどの職種は、プロダクトマネージャーの仕事と関連性が深いため、経験を通してスキルを習得しやすいです。
プロダクトマネージャーのインターンシップに参加する
プロダクトマネージャーのインターンシップに参加することで、実際の業務を通して、必要なスキルや知識を学べます。企業によっては、インターンシップ後に、そのままプロダクトマネージャーとして採用される場合もあるようです。
プロダクトマネジメントを学べるスクールに通う
近年では、プロダクトマネジメントを専門的に学べるスクールも増えてきています。体系的に知識やスキルを学べるため、未経験からプロダクトマネージャーを目指す方にはおすすめの学習方法です。
プロダクトマネージャーに関するよくある質問
最後に、プロダクトマネージャーに関するよくある質問に答えます。
Q. プロダクトマネージャーになるために、資格は必要ですか?
プロダクトマネージャーになるために、必ずしも資格は必要ありません。ただし、プロダクトマネジメントに関する知識やスキルを証明するために、資格を取得しておくと有利になる場合があります。
Q. 文系出身ですが、プロダクトマネージャーになることはできますか?
文系出身でもプロダクトマネージャーになれます。プロダクトマネージャーは、技術的な知識よりも、むしろコミュニケーション能力や課題解決能力など、文系出身の方が得意とするスキルが求められる場面が多いです。
実際に、文系出身で活躍しているプロダクトマネージャーは多くいます。
まとめ|プロダクトマネージャーを目指して、スキルアップを目指そう!
プロダクトマネージャーは、幅広いスキルや知識が求められる、責任とやりがいのある仕事です。この記事を参考に、自分に必要なスキルを習得し、プロダクトマネージャーを目指してください。
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