【転職希望者必見】SIerに向いている人の7つの特徴|仕事内容や年収、将来性も解説
最終更新日:
2024年8月16日
ライター:
PM Career編集部
転職・キャリア情報
「SIerってよく聞くけど、実際どんな会社?」
近年、IT業界の中でも注目を集めているSIerですが、その実態がよくわからない方もいるのではないでしょうか?
この記事では、プロダクトマネージャーの皆さんが気になるSIerの事業内容や、SIerで活躍するために必要な7つの特徴について、詳しく解説します。
SIerってどんな会社? プロダクトマネージャーとの違いを解説
「SIerって、システム開発をしている会社でしょ?」
そう思っている方は、実はSIerについてあまりよく知らないかもしれません。まずは、SIerの全体像を把握することから始めましょう。
そもそもSIerってどんな仕事をしているの?
SIerとは、System Integration(システムインテグレーション)を行う企業のこと。「顧客の課題を解決するために、最適なシステムを提案し、構築、運用までを一貫して請け負う」のが、SIerの主な仕事です。
そのため、SIerは幅広い業界の顧客と取引があり、様々なシステム開発に携わっています。規模の大きいプロジェクトになると、数百億円規模、数千人規模になることも珍しくありません。
プロダクトマネージャーと何が違うの?
「SIerもシステム開発をしている会社なら、プロダクトマネージャーと何が違うの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
プロダクトマネージャーとSIerの最も大きな違いは、「誰のために、どのような価値を提供するか」という点にあります。
項目 | プロダクトマネージャー | SIer |
---|---|---|
誰のために価値を提供するか | 不特定多数のユーザー | 特定の顧客企業 |
どのような価値を提供するか | 独自の製品やサービスを通して、ユーザーの課題を解決する | 顧客企業の課題を解決するためのシステムを構築する |
仕事内容 | 市場調査、顧客分析、製品戦略立案、開発チームとの連携など | 顧客との要件定義、システム設計、開発、テスト、運用保守など |
このように、プロダクトマネージャーとSIerでは、仕事内容や求められるスキルが大きく異なることがわかります。
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SIerに向いている人の7つの特徴
SIerで活躍するためには、どのようなスキルや適性が必要なのでしょうか?ここでは、SIerに向いている人の7つの特徴を解説していきます。
1. コミュニケーション能力が高い
SIerの仕事は、顧客やチームメンバーと密にコミュニケーションを取りながら進めていくことが求められます。そのため、相手に分かりやすく説明する能力や、相手の意見を丁寧に聞き取る能力が必須です。
特に、大規模なプロジェクトになると、関わる人数も多くなり、立場や役割も多岐にわたります。状況に合わせて適切なコミュニケーションを取ることができる柔軟性が重要です。
2. チームで仕事をするのが好き
SIerの仕事は、ほとんどの場合、チームで協力してプロジェクトを進めていきます。そのため、一人で黙々と作業をするよりも、チームで目標を達成する喜びを分かち合えるような人が向いています。
また、プロジェクトメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、協力的な関係性を築くことが、プロジェクト成功の鍵となります。
3. 顧客折衝の経験がある
SIerは、顧客の要望をヒアリングし、最適なシステムを提案する必要があります。そのため、顧客との折衝経験があると、SIerの仕事で活かせる場面が多いでしょう。特に、顧客の潜在的なニーズを引き出し、システム要件に落とし込む能力が求められます。
また、プロジェクトの進捗状況や発生した課題などを顧客に分かりやすく説明する能力も重要です。
4. スケジュール管理能力が高い
SIerの仕事は、納期が決まっているため、スケジュール管理能力が非常に重要です。複数のタスクを同時進行させながら、納期までに高品質なシステムを納品するために、綿密な計画力と進捗管理能力が求められます。
また、プロジェクトの途中で仕様変更が発生することも多く、状況に応じて柔軟に対応できる臨機応変さも必要です。
5. ドキュメンテーション能力が高い
SIerの仕事では、要件定義書や設計書など、様々なドキュメントを作成します。そのため、論理的に文章を作成する能力や、図表などを用いて分かりやすく説明する能力が求められます。
SIerで作成するドキュメントは、顧客との合意形成や、開発チーム内での情報共有に活用されるため、正確に情報を伝えることが重要です。
6. 新しい技術への学習意欲がある
IT業界は技術革新が非常に速いため、常に新しい技術を学習する意欲が求められます。SIerでは、顧客のニーズに応じて様々な技術を用いるため、幅広い技術領域に興味を持ち、積極的に学習する姿勢が重要です。
また、新しい技術を習得することで、より高度なシステム開発に携わることができ、エンジニアとしての市場価値を高めることにもつながります。
7. ストレス耐性がある
SIerの仕事は、納期や顧客の要望など、プレッシャーがかかる場面も少なくありません。そのため、困難な状況に直面しても、冷静に状況を判断し、最後まで諦めずにやり遂げられる、強い精神力が必要です。
また、プロジェクトメンバーと協力し、互いに支え合いながら仕事を進めていくことが、ストレスを軽減することにつながります。
【特徴別】SIerの仕事内容と求められるスキル
SIerには、様々な職種があります。ここでは、代表的な職種である「プロジェクトマネージャー」「システムエンジニア」「プログラマー」の仕事内容と、それぞれに求められるスキルを解説します。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトの全体管理を担う役割です。顧客との要件定義から、開発チームの進捗管理、納品まで、プロジェクト全体を統括します。高いコミュニケーション能力、リーダーシップ、問題解決能力が求められます。
スキル | 詳細 |
---|---|
コミュニケーション能力 | 顧客やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションは、プロジェクト成功の必須条件 |
リーダーシップ | チームをまとめ、プロジェクトを推進していく力が必要 |
問題解決能力 | プロジェクトの進行を妨げる問題が発生した場合、迅速かつ適切に対応する能力が求められる |
システムエンジニア
システムエンジニアは、顧客の要望をシステムとして実現するために、要件定義、システム設計、開発、テストといった工程を担当します。顧客の要求を理解し、技術的な知識を駆使して、最適なシステムを設計する能力が求められます。
スキル | 詳細 |
---|---|
要件定義能力 | 顧客とのヒアリングを通して、システムに求められる機能や性能を明確化する |
システム設計能力 | 要件定義に基づき、システムの構成要素や動作を具体的に設計する |
プログラミング能力 | 設計書に基づき、実際にシステムを開発する |
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書に基づき、プログラミング言語を用いてシステムを開発します。正確にプログラムを記述する能力はもちろんのこと、効率的な開発を行うための工夫や、バグを最小限に抑えるための注意深さが求められます。
スキル | 詳細 |
---|---|
プログラミング言語に関する知識・スキル | Java、Python、C++など、様々なプログラミング言語を扱う能力が求められる |
アルゴリズムに関する知識 | 効率的なプログラムを開発するために、アルゴリズムに関する知識が必須 |
デバッグ能力 | プログラムのバグを修正する能力も重要 |
【体験談】元プロダクトマネージャーが語るSIerのリアル
ここでは、実際にプロダクトマネージャーからSIerに転職した方の体験談をもとに、SIerで働くメリット・デメリットをご紹介します。
SIerで働くメリット
- 様々な業界のシステム開発に携われる
SIerは、金融、製造、医療など、幅広い業界の顧客を抱えています。そのため、様々な業界のシステム開発に携わることができ、飽きないで仕事に取り組めます。また、幅広い業界知識を身につけられるのもメリットです。
- 大規模プロジェクトに参画するチャンスがある
SIerは、大規模なシステム開発プロジェクトを多く受注しています。そのため、大規模プロジェクトに参画し、プロジェクト全体に影響を与えるような重要な役割を任されるチャンスがあります。責任の大きい仕事に挑戦したい人にとって、大きなやりがいを感じられるでしょう。
- チームで仕事をする喜びを味わえる
SIerの仕事は、チームで協力してプロジェクトを進めていくことがほとんどです。そのため、チームで目標を達成する喜びを分かち合える機会が多く、一体感を味わえます。また、様々な人と関わりながら仕事を進めていく中で、コミュニケーション能力や調整能力を磨けます。
SIerで働くデメリット
- 残業が多い場合がある
SIerは、顧客の要望に応えるために、納期が厳しいプロジェクトもあります。そのため、残業が発生する可能性も否定できません。ただし、近年では働き方改革を推進している企業も増えており、ワークライフバランスを重視した働き方ができる環境も整いつつあります。
- 転勤が発生する場合がある
顧客先に常駐して業務を行う場合や、プロジェクトの都合上、転勤が発生する場合があります。転勤は必ずしもデメリットではありませんが、地理的な制限がある方にとっては、注意が必要です。
SIerに関するよくある質問
最後に、SIerへの転職に関心のある方から、よくいただく質問にお答えします。
Q. プロダクトマネージャーの経験はSIerで活かせる?
はい、プロダクトマネージャーの経験は、SIerでも活かせます。特に、顧客のニーズをヒアリングし、要件定義に落とし込む能力や、プロジェクト全体を管理する能力は、SIerの仕事でも高く評価されます。
また、プロダクトマネージャーとしての経験を通して、IT業界の知識や、システム開発の全体像を把握できている点は、大きな強みとなるでしょう。
Q. SlerとWeb系企業、どちらに転職すべきか迷っています
一概にどちらが良いとはいえません。SIerとWeb系企業では、仕事内容や企業文化、待遇などが大きく異なるからです。そのため、ご自身のキャリアプランや、重視する条件を踏まえて、どちらが自分に合っているかを判断する必要があります。
例えば、「ワークライフバランスを重視したい」「裁量権を持って仕事がしたい」という方は、Web系企業の方が合っているかもしれません。一方、「大規模プロジェクトに参画したい」「幅広い業界知識を身につけたい」という方は、SIerの方が合っているかもしれません。
転職エージェントに相談して、アドバイスをもらうのも良いでしょう。
まとめ|自分に合ったキャリアを見つけよう!
SIerは、IT業界の中でも幅広い経験を積むことが可能で、高いスキルを身につけられる魅力的な業界です。 一方で、企業規模や担当する業務によって、働き方や求められるスキルは大きく異なります。
自分に合ったキャリアを見つけるためには、自分の強みや興味、将来のビジョンを明確にすることが重要です。SIerのキャリアを考える上で、ぜひこの記事を参考にしてください。
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