【未経験OK?】IT業界のセールス出身者がプロダクトマネージャーに転職する方法
最終更新日:
2024年7月31日
ライター:
PM Career編集部
転職・キャリア情報
「プロダクトマネージャーって面白そうだけど、未経験の自分にはハードルが高そう。特に、セールス出身の自分には無理なんじゃないか」
近年、IT業界ではプロダクトマネージャーの需要が高まっており、セールス出身者の中にも転職を希望する人が増えています。
しかし、未経験からプロダクトマネージャーになるには、どのようなスキルや経験が必要なのか、具体的にどのようなステップを踏めば良いのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
この記事では、そんな悩みを持つセールス出身のあなたに向けて、プロダクトマネージャーへのキャリアチェンジを成功させるためのロードマップを具体的に解説していきます。ぜひ最後まで読んで、プロダクトマネージャーへの第一歩を踏み出しましょう。
セールス出身者がプロダクトマネージャーを目指す現状
まず、セールス出身者がプロダクトマネージャーを目指す上で、押さえておくべき現状について解説します。
IT業界で求められるプロダクトマネージャーの役割とは?
プロダクトマネージャーは、顧客に価値を提供するプロダクトの企画・開発・ローンチ・改善を、ライフサイクル全体にわたって統括する役割を担います。
市場調査、顧客分析、競合分析などを実施し、プロダクトのビジョンや戦略を策定します。また、開発チームと連携し、開発の優先順位を決定したり、スケジュールや予算を管理したりしながら、プロダクトを市場に送り出すまで責任を持ちます。
なぜセールス経験がプロダクトマネージャーで活かせるのか?
プロダクトマネージャーには、顧客視点、市場感覚、コミュニケーション能力、課題解決能力など、多岐にわたるスキルが求められます。
セールス出身者は、顧客と直接コミュニケーションを取りながら、ニーズを汲み取り、課題解決策を提案してきた経験を持つため、プロダクトマネージャーに必要なスキルを自然と身につけているといえるでしょう。
具体的には、下記のような経験がプロダクトマネージャーの仕事に活きます。
経験 | プロダクトマネージャーの仕事でどのように活きるか |
---|---|
顧客との折衝経験 | 顧客のニーズや課題を深く理解し、プロダクトに反映できる |
市場調査や競合分析の経験 | 市場トレンドや競合の状況を分析し、プロダクト戦略に活かせる |
プレゼンや交渉の経験 | プロダクトのビジョンや戦略を関係者に分かりやすく説明し、合意形成を図れる |
目標達成へのコミットメント | プロダクトの成功に向けて、責任感とオーナーシップを持って取り組める |
未経験からプロダクトマネージャーになるためのロードマップ
未経験からプロダクトマネージャーになるためには、体系的に必要なスキルや知識を習得し、キャリア戦略を立てていくことが重要です。具体的なロードマップは以下の通りです。
- プロダクトマネージャーの仕事内容を理解する
- ITリテラシーやプロダクト開発の基礎知識を身につける
- 必要なスキルを習得する(後述)
- 経験を積むための行動を起こす(後述)
- 効果的な転職活動を行う(後述)
セールス出身者の強みを活かした転職戦略
セールス出身者は、顧客との接点を持つ機会が多いため、顧客ニーズや市場動向に関する知見を持っているという強みがあります。この強みを活かすためには、転職活動において、以下の点をアピールすると効果的です。
- 顧客とのコミュニケーションを通して得られた、具体的なニーズや課題のエピソードを盛り込む
- 売上目標達成のために、どのような戦略を立て、どのように行動したのかを具体的に説明する
- プロダクト開発チームと連携して仕事をした経験があれば積極的にアピールする
プロダクトマネージャー転職で必要なスキル
IT業界出身者は、ITリテラシーやプロダクト開発の基礎知識を持っている場合が多い。しかし、プロダクトマネージャーとして活躍するには、さらに専門的なスキルを身につける必要があります。
ここでは、IT業界出身者がプロダクトマネージャーに転職するために必要なスキルを5つご紹介します。
顧客理解の重要性と深め方
顧客理解は、ビジネス成功の鍵です。具体的には、以下のメリットがあります。
- 顧客のニーズや課題を深く理解することで、より効果的な商品やサービスを提供できる
- 顧客満足度を高められる
顧客理解を深めるための具体的な方法は、以下の通りです。
- 顧客インタビュー
- アンケート調査
- データ分析
これらの方法を通じて得られた情報を基に、顧客セグメントやペルソナを作成することで、よりターゲットに合わせた商品開発やマーケティング戦略を展開できます。
顧客理解は、継続的な努力が必要です。顧客と接し、彼らの声を聞き取ることで、真の顧客満足を実現できるでしょう。
市場分析力
市場分析力は、以下のスキルを包含します。
- 市場の状況を理解する
- ビジネス戦略に役立てる
具体的には、以下の分析を行います。
- 顧客ニーズ
- 市場トレンド
- ターゲット顧客層
- 競合製品
- 市場規模
- 市場成長性
市場分析力は、あらゆるビジネスにおいて重要なスキルです。経験と分析能力をアピールして、企業の成功に貢献しましょう。
データ分析力はプロダクトマネージャーにとって必須
プロダクトマネージャーに必要なデータ分析スキルは以下の通りです。
- データに基づいた意思決定を行う
- Webサイトのアクセスログや顧客行動データなどの分析
- プロダクトの改善や新たな施策立案に活かす
- SQLなどのデータ分析ツールを使いこなす
- 顧客分析や売上分析などの経験
具体的な顧客分析の例として、顧客の属性や購買履歴などを分析することで、顧客のセグメント化やターゲティングを行います。これにより、より効果的なプロモーションやサービスを提供できるのです。
データ分析力は、プロダクトマネージャーにとって不可欠なスキルです。データ分析ツールを使いこなせるスキルを習得し、具体的なデータ分析の経験を積むことで、転職活動で有利に働くでしょう。
コミュニケーション能力
プロダクトマネージャーは、開発チーム、デザイナー、マーケターなど、様々な職種の人と連携し、円滑なコミュニケーションがプロジェクト成功の鍵となります。相手に分かりやすく説明する能力、相手の意見を丁寧に聞き取る能力、合意形成を図るための交渉力などが求められるのです。
また、市場やユーザーニーズの変化を把握し、情報共有を行うための情報伝達能力やプレゼンテーション能力も重要です。セールス経験で培ったコミュニケーションスキルは、プロダクトマネージャーとして活躍するために役立ちます。
ITリテラシー
プロダクトマネージャーには、幅広いIT知識が求められます。具体的には、以下のような知識が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
Web技術 | HTML、CSS、JavaScript、サーバーサイド言語、データベース、フレームワークなど |
ソフトウェア開発 | 開発手法、バージョン管理システム、CI/CDツールなど |
ITトレンドと新しい技術 | 最新の技術やトレンドへの関心と継続的な学習 |
クラウドサービス | 各種クラウドサービスの知識 |
セキュリティ | セキュリティに関する知識 |
具体的な経験と技術名を挙げることで、自身のITリテラシーをアピールできます。
例えば、「個人ブログ構築で、HTML、CSS、JavaScript、Python、Django、MySQL、Gitなどを活用しました。」のように、具体的な経験を語ることで、ITリテラシーを効果的に示せます。
ITリテラシーは、プロダクトマネージャーにとって成功不可欠です。常に新しい技術やトレンドを学び、自身をアップデートしましょう。
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プロダクトマネージャーへの転職活動のポイント
IT業界出身者がプロダクトマネージャーに転職する際に、特に重要となるポイントは以下の3点です。
志望動機
プロダクトマネージャーの志望動機では、なぜその職種を志望するのか、なぜその企業で働きたいのかを明確に伝えましょう。
特に、セールスの経験を活かして、どのようにプロダクト開発に貢献できるのかを具体的に説明することが重要です。企業のビジョンやプロダクト、事業内容を理解し、自分の経験とスキルを活かしたいという熱意を伝えましょう。
例えば、以下のように具体的なエピソードや将来の目標を盛り込むことで、あなたの能力と意欲を効果的にアピールできます。
- 顧客ニーズを理解し、プロダクト開発に貢献したい
- IT業界の知識と経験を活かし、競合他社との差別化を図りたい
- 企業のビジョンに共感し、実現に貢献したい
また、以下のように、プロダクトマネージャーとしてどのような役割を担いたいのか、どのようなスキルを活かしたいのかを具体的に示すことも重要です。
- 市場調査や顧客分析を通して、ユーザーニーズを把握し、プロダクト開発の方向性を決定する
- 開発チームと連携し、プロダクトの仕様策定や開発スケジュール管理を行う
- プロダクトのローンチ後、市場での反応を分析し、改善策を提案する
志望動機は、転職活動における最初の関門です。しっかりと準備し、自信を持ってアピールしましょう。
職務経歴書
- 顧客コミュニケーション
- 目標達成
- 問題解決
これらの経験は、プロダクトマネージャーに必要なスキルと密接に関わります。具体的な事例を用いて、これらの経験をアピールしましょう。
- 新規顧客獲得戦略
- 売上目標達成
- 顧客ニーズへの対応
- 課題解決策
- ITツール活用
- 新製品開発への貢献
などを記述し、あなたの能力を効果的に伝えましょう。
面接対策
面接では、プロダクトマネージャーとしての潜在能力をアピールすることが重要です。スキル、経験、そしてプロダクトに対する情熱を効果的に伝え、面接官に「この人と一緒に仕事がしたい」と思わせましょう。そのため、事前にしっかりと準備が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
自己PR |
|
志望動機 |
|
逆質問 |
|
想定される質問への回答準備 |
|
プロダクト開発への熱意 |
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面接は、あなたの能力や魅力をアピールする場です。しっかりと準備をして、自信を持って臨みましょう。
プロダクトマネージャーへの転職に関するよくある質問
最後に、プロダクトマネージャーへの転職に関するよくある質問に答えます。
Q. プロダクトマネージャーになるために、資格は必要ですか?
プロダクトマネージャーになるために、必ずしも資格は必要ありません。しかし、プロダクトマネジメントに関する知識やスキルを証明するために、資格を取得していることは強みになります。
プロダクトマネジメントの国際的な資格として、PMP(Project Management Professional)や、プロダクトマネージャーの登竜門的な資格としてプロダクトマネジメント検定などがあります。
Q. プロダクトマネージャーの平均年収はどれくらいですか?
大手求人情報サイトによると、プロダクトマネージャーの平均年収は600〜800万円程度とされています。ただし、経験やスキル、勤務先企業の規模や業種によって大きく異なります。
まとめ|セールス経験を活かしてプロダクトマネージャーを目指そう!
未経験からプロダクトマネージャーになるには、ITリテラシーやプロダクト開発の知識を習得し、経験を積むための行動を起こすことが重要です。ご紹介したロードマップを参考にしながら、プロダクトマネージャーへのキャリアチェンジを目指しましょう。
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