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【PM・PMM・POと何が違う?】PdM(プロダクトマネージャー)の仕事内容や必要なスキルを解説!

最終更新日:

2024年8月27日

ライター:

PM Career編集部

プロダクトマネージャー

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近年、IT業界で注目を集めている「PdM」という職種をご存知でしょうか。PdMとは、「Product Manager(プロダクトマネージャー)」の略称で、プロダクトの成功に責任を持ち、開発をリードしていく役割を担います。

この記事では、PdMの仕事内容や必要なスキル、キャリアパスなどについて、詳しく解説していきます。

IT業界で注目のPdM(プロダクトマネージャー)とは?

PdM(プロダクトマネージャー)は、企業のプロダクト戦略を成功に導く重要なポジションです。IT業界の急速な進化と競争激化に伴い、PdMの役割はますます注目を集めています。

ここでは、PdMの具体的な仕事内容や、なぜ今この職種が高い市場価値を持っているのかについて詳しく見ていきましょう。

そもそもPdMとはどんな仕事?

PdMは、ユーザーニーズや市場動向を分析し、プロダクトのビジョンや戦略を策定します。そして、開発チームと連携しながら、プロダクトの設計・開発・リリース・改善といった、プロダクトライフサイクル全体を管理します。

PdMはいわば、プロダクトの「CEO」ともいえる存在なのです。

具体的な業務としては、ユーザー調査や市場調査、競合分析、プロダクト企画、ロードマップ作成、開発チームとの連携、リリース後のモニタリングなど多岐に渡ります。

PdMは、プロダクトの成功に責任を持つ重要な役割を担っており、ビジネスセンス、コミュニケーション能力、リーダーシップ、そして技術への理解など、幅広いスキルが求められます。

PdMが求められる背景や、市場価値が高い理由

IT技術の進化や、インターネットの普及に伴い、私たちの生活は大きく変化しました。それに伴い、企業には、ユーザーのニーズを捉え、競争優位性を築ける、魅力的なプロダクトを開発することが求められています。

そのため、プロダクトの成功に大きく貢献するPdMの需要が高まり、市場価値が高まっているのです。

具体的には、複雑化するプロダクト開発において、ユーザー視点に基づいた企画や設計、開発、運用、改善までを、一貫して推進できる人材が求められています。

また、市場や競合分析、ユーザーリサーチ、データ分析など、多岐にわたるスキルが必要とされるため、高い専門性と総合的な能力が求められます。

これらのことから、PdMは企業にとって非常に重要な役割を担っており、今後も需要が高まると予想されるのです。

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PdMと混同しやすい、PM・PMM・POとの違いを徹底比較!

PdMと似たような役割を持つ職種として、「PM」「PMM」「PO」などが挙げられます。これらの職種は、それぞれの役割や責任範囲が異なるため、混同しやすいです。そこで、それぞれの違いをわかりやすく比較してみましょう。

PdM vs PM

PdMとPMは名前がよく似ているため混同されがちですが、役割は大きく異なります。ここでは、PMの具体的な仕事内容と、PdMとの違いについて詳しく解説します。

PMとは?

PM(Project Manager:プロジェクトマネージャー)とは、プロジェクトの目標達成に向けて、計画立案、進捗管理、品質管理、リスク管理などを行う役割を担います。プロジェクトの成功に向けて、チームをまとめ、業務を推進していくことが求められるのです。

PMは、プロジェクトの開始から終了まで、あらゆる段階で重要な役割を果たします。プロジェクトの目的を明確にし、チームメンバーとのコミュニケーションを円滑に進め、スケジュールや予算を管理することで、プロジェクトの成功に貢献します。

さらに、変化への対応能力や問題解決能力も求められます。複雑化するプロジェクトにおいて、PMはプロジェクトを成功に導くために不可欠な存在です。

PdMとPMの違いは?

PdMとPMの大きな違いは、「プロダクト」と「プロジェクト」どちらに責任を持つのか、という点です。

PdMは、プロダクト全体のビジョンや戦略、ライフサイクル全体に責任を持つ一方、PMは、あくまで担当するプロジェクトの目標達成に責任を持ちます。以下の表に、PdMとPMの違いをまとめました。

項目

PdM(プロダクトマネージャー)

PM(プロジェクトマネージャー)

責任範囲

プロダクト全体の成功

担当プロジェクトの目標達成

業務内容

市場調査、顧客分析、プロダクト戦略策定、開発チームとの連携、プロダクト改善など

プロジェクト計画、進捗管理、品質管理、リスク管理、チームマネジメントなど

関わる期間

プロダクトのライフサイクル全体

担当プロジェクトの期間

PdM vs PMM

PdMとPMMはどちらもプロダクトに関わる重要な役割を担いますが、そのフォーカスと責任範囲は異なります。ここでは、PMMの役割や、PdMとの具体的な違いについて詳しく解説します。

PMMとは?

PMM(Product Marketing Manager:プロダクトマーケティングマネージャー)とは、プロダクトのマーケティング戦略の立案・実行を担当する役割です。市場調査や競合分析、ターゲットユーザーの分析などを実施し、プロダクトの価値を顧客に伝えるための戦略を立案します。

具体的には、プロダクトのポジショニングやメッセージング、ターゲットオーディエンスの特定、マーケティングキャンペーンの企画・実行、プロダクトローンチの計画などを行います。

PMMは、プロダクトチーム、マーケティングチーム、セールスチームなど、様々なチームと連携して、プロダクトの成功に貢献します。

PdMとPMMの違いは?

PdMとPMMは、どちらもプロダクトの成功に深く関わっていますが、PdMがプロダクト全体を統括する役割を担うのに対し、PMMはマーケティングに特化した役割を担います。

それぞれの違いは以下の表をご覧ください。

項目

PdM(プロダクトマネージャー)

PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)

責任範囲

プロダクト全体の成功

プロダクトの市場投入と普及

業務内容

市場調査、顧客分析、プロダクト戦略策定、開発チームとの連携、プロダクト改善など

市場調査、競合分析、ターゲットユーザー分析、マーケティング戦略立案・実行、プロモーション活動など

関わるフェーズ

プロダクトのライフサイクル全体

主にプロダクトのリリース前後のマーケティング活動

PdM vs PO

PdMとPOは、どちらもプロダクト開発において重要な役割を果たしますが、その役割や責任範囲には明確な違いがあります。ここでは、POの定義と、PdMとの違いについて詳しく解説します。

POとは?

PO(Product Owner:プロダクトオーナー)とは、アジャイル開発手法において、プロダクトバックログと呼ばれる開発項目リストの作成・優先順位付けを行い、開発チームに対してプロダクトのビジョンや要求を伝える役割を担います。

開発チームと密接に連携し、プロダクトの価値を最大化することが求められるのです。

POは、顧客や市場のニーズを深く理解し、それを開発チームに伝え、プロダクトが目指す方向性を明確にします。また、開発チームとのコミュニケーションを密にすることで、プロダクトの開発状況を把握し、必要に応じて要求を調整したり、新たなアイデアを提案したりします。

PdMとPOの違いは?

PdMとPOは、どちらもプロダクトのビジョンや戦略を策定するという点で共通していますが、PdMは、プロダクト全体の責任を負うのに対し、POは開発チームに焦点を当て、プロダクトバックログの管理や、開発チームとのコミュニケーションを担当します。

項目

PdM(プロダクトマネージャー)

PO(プロダクトオーナー)

責任範囲

プロダクト全体の成功

プロダクトバックログの管理、開発チームへのビジョン伝達

業務内容

市場調査、顧客分析、プロダクト戦略策定、開発チームとの連携、プロダクト改善など

プロダクトバックログの作成・優先順位付け、開発チームとのコミュニケーション、スプリントレビュー、ユーザーストーリー作成など

関わる範囲

プロダクトに関わるすべてのステークホルダー

主に開発チーム

【徹底解説】PdM(プロダクトマネージャー)の仕事内容

PdMの仕事内容は多岐に渡りますが、大きく分けると「企画」「開発」「分析」「マーケティング」の4つのフェーズに分けられます。

【企画】ユーザーニーズを捉え、プロダクトの未来を描く

PdMは、市場調査やユーザーインタビューなどを通して、ユーザーニーズや市場動向を分析し、プロダクトのビジョンや戦略を策定します。競合との差別化ポイントや、ターゲットユーザーのニーズを明確化し、プロダクトのロードマップを作成します。

このフェーズでは、市場トレンドを把握する情報収集力や分析力、ユーザーニーズを的確にくみ取る洞察力、プロダクトのビジョンを明確に定義する構想力などが求められるのです。

【開発】開発チームと連携し、プロダクトを形にする

企画に基づき、開発チームと連携しながら、プロダクトの要件定義や設計を行います。開発チームにプロダクトのビジョンや要求を伝え、スケジュールや予算を管理しながら、開発を進めていきます。

このフェーズでは、開発チームとの円滑なコミュニケーション能力や調整力、技術的な知識、プロジェクトマネジメント能力などが求められるのです。

【分析】データに基づいて、プロダクト改善を推進する

プロダクトリリース後、ユーザーの利用状況や行動履歴などのデータを分析し、プロダクトの課題点や改善点を洗い出します。データに基づいて、プロダクトの改善策を検討し、開発チームにフィードバックを行います。

このフェーズでは、データ分析ツールを使いこなすスキルや論理的思考力、問題解決能力などが求められるのです。

【マーケティング】プロダクトを世に広める戦略を考える

PMMと連携し、プロダクトの価値を顧客に伝えるためのマーケティング戦略を検討します。ターゲットユーザーへのプロモーション活動や、メディアへの露出などを通して、プロダクトの認知度向上や利用拡大を目指します。

このフェーズでは、マーケティングに関する知識や、顧客に響くメッセージを伝える表現力などが求められるのです。

【未経験でも大丈夫?】PdM(プロダクトマネージャー)になるために必要なスキル・経験とは

PdMは、プロダクトの成功に大きく関わる重要な役割であるため、高いスキルや経験が求められます。ここでは、PdMを目指すために必要なスキルや経験について解説します。

【必須スキル】PdMとして活躍するための基礎力

  • コミュニケーション能力
    開発チームやデザイナー、マーケティング担当など、様々な職種の人と連携して仕事を進める必要があるため、円滑なコミュニケーション能力は必須です。相手に分かりやすく説明する能力、相手の意見を丁寧に聞き取る能力、チームで合意形成を図る能力などが求められます。

  • 課題発見・解決能力
    プロダクト開発においては、様々な課題に直面します。課題の本質を見抜き、最適な解決策を導き出す能力が求められます。

  • データ分析力
    ユーザーデータや市場データなどを分析し、プロダクトの改善や意思決定に活かす必要があるため、データ分析のスキルは重要です。

  • ビジネス理解
    ビジネスモデルや収益構造を理解し、プロダクト戦略に反映させる必要があります。

【あると有利なスキル・経験】

  • IT業界での就業経験
    特に、Webサービスやアプリ開発に携わった経験があると、PdMとしての業務理解が深まります。

  • プロジェクトマネジメント経験
    プロジェクトの目標設定、計画立案、進捗管理、品質管理などの経験があると、プロダクト開発をスムーズに進められます。

  • 語学力
    グローバルなプロダクト開発に携わる場合は、英語などの語学力が求められます。

【未経験からPdMを目指すには?】

未経験からPdMを目指す場合、まずはIT業界で経験を積むことが重要です。WebディレクターやWebデザイナー、エンジニアなどの職種で経験を積みながら、プロダクト開発の全体像を理解していきましょう。

また、PdMの仕事内容を学ぶために、オンラインサロンや勉強会に参加したり、書籍やWebサイトで情報収集することも有効です。

【年収UPも?】PdM(プロダクトマネージャー)のキャリアパス

PdMは、経験やスキル次第で、年収アップも見込める職種です。ここでは、PdMのキャリアパスについて解説します。

PdMのキャリアアップ例

キャリアパス

説明

シニアPdM

PdMとして経験を積んだ後、複数のプロダクトや、より大規模なプロダクトを担当する

グループマネージャー

複数のPdMをまとめる

CPO(Chief Product Officer)

プロダクト戦略の最高責任者

起業

PdMとして培った経験を活かして、自ら起業

高収入を目指すための戦略

PdMとして高収入を目指すには、市場価値の高いスキルを身につけることが重要です。データ分析やグロースハック、UXデザインなどのスキルを習得することで、より市場価値の高いPdMになれます。

また、転職エージェントを活用し、希望の条件に合った企業を探すことも有効です。さらに、積極的に自分のスキルをアピールし、市場価値を高めるための活動も重要です。

例えば、ブログやSNSで自身の経験や知識を共有したり、カンファレンスやセミナーで発表したりすることで、自分の存在感を高められます。常に新しい知識や技術を学び続け、市場の変化に対応していくことも重要です。

PdM(プロダクトマネージャー)を目指すなら知っておきたい!【よくある質問】

最後に、PdMを目指す上でよくある質問に答えます。

Q. どのような企業でPdMの募集が多い?

Webサービスやアプリ開発企業、SaaS企業、ゲーム開発企業などで募集が多い傾向にあります。近年は、従来型の企業でも、デジタル化を推進するためにPdMの募集が増えています。

Q. 文系出身でもPdMになることは可能?

はい、可能です。PdMは、技術的な知識よりも、コミュニケーション能力や課題解決能力など、文系出身者が得意とするスキルが求められる場面も多いです。実際に、文系出身で活躍しているPdMは多数います。

Q. PdMになるために、資格は必要?

PdMになるために、必須の資格はありません。ただし、プロダクトマネジメントに関する資格を取得することで、知識やスキルを証明できます。

プロダクトマネジメントの資格としては、「プロダクトマネージャー認定資格」や「プロダクトオーナー認定資格」などがあります。

まとめ|PdMを目指して、IT業界でキャリアアップを実現しよう!

PdMは、プロダクトの成功に大きく貢献できる、やりがいのある仕事です。この記事を参考に、ぜひPdMを目指してみてください。

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