【IT業界のキャリアアップ】CPOとは?プロダクトマネージャーからの転職で目指せる役職
最終更新日:
2024年7月19日
ライター:
PM Career編集部
転職・キャリア情報
「プロダクトマネージャーとして経験を積んできたけど、次のキャリアステップとして何を目指すべきか悩んでいる」
そんな悩みをお持ちのプロダクトマネージャーの方もいるのではないでしょうか?
IT業界において、プロダクトマネージャーは製品開発の中核を担う重要な役割です。そこからさらにキャリアアップを目指すのであれば、CPO(Chief Product Officer)という選択肢も視野に入れておくべきでしょう。
この記事では、CPOの役割や責任、プロダクトマネージャーとの違い、プロダクトマネージャーからCPOになるためのキャリアパスなどを解説します。
CPOへの転職を考えている方は、ぜひ参考にして、今後のキャリアプランを具体化してみてください。
CPOとは?どんな仕事をするの?
CPOとはChief Product Officerの略で、日本語では最高製品責任者と呼ばれます。企業全体の製品戦略を策定し、製品開発やマーケティング、販売など、製品に関わるあらゆる活動を統括する役割を担います。
CPOの役割と責任
CPOの具体的な役割と責任は、企業によって異なりますが、一般的には以下の様な業務を行います。
- 製品戦略の策定:市場調査や競合分析に基づき、製品戦略を立案し、経営陣に提言する
- 製品ロードマップの作成:製品戦略に基づき、製品開発のスケジュールや目標を設定する
- 製品開発チームのマネジメント:製品開発チームのメンバーを統率し、開発プロセスを管理する
- 製品のマーケティング戦略の策定:製品のターゲット顧客や販売戦略を決定する
- 製品の収益管理:製品の売上や利益を分析し、収益目標達成を目指す
- 顧客の声を収集し、製品改善に活かす:顧客からのフィードバックを分析し、製品の改善に役立てる
CPOは、企業にとって重要な役割を担っているため、高い専門知識とリーダーシップが求められます。
プロダクトマネージャーとの違い
プロダクトマネージャーとCPOの違いは、主に責任範囲と権限の大きさにあります。
プロダクトマネージャーは、担当する製品の開発やマーケティングなど、製品に関わる一連の活動に責任を持ちます。一方でCPOは企業全体の製品戦略を策定し、製品開発チームやマーケティングチームなど、複数のチームを統括する役割を担います。
プロダクトマネージャーは、製品開発の専門家としての役割が強く、CPOは、より経営的な視点で製品戦略を策定し、企業全体の利益に貢献する役割を担うのです。
項目 | プロダクトマネージャー | CPO |
---|---|---|
責任範囲 | 担当する製品の開発、マーケティングなど | 企業全体の製品戦略、製品開発、マーケティングなど |
権限 | 製品開発チームやマーケティングチームへの指示・管理 | 複数のチームの統括、経営陣への提言 |
視点 | 製品開発の専門家としての視点 | 経営的な視点、顧客視点、市場視点 |
CPOになるには?具体的なキャリアパス
プロダクトマネージャーからCPOになるには、以下の様なキャリアパスが考えられます。
- 複数の製品開発プロジェクトを経験する
複数の製品開発プロジェクトを経験することで、様々な製品開発プロセスや課題を理解できます。 - リーダーシップを発揮する
プロジェクトリーダーやチームリーダーとして、メンバーをまとめ、目標達成に導く経験を積むことが重要です。 - 経営的な視点を持つ
製品開発だけでなく、マーケティングや販売、財務など、企業全体の経営状況を理解する必要があります。 - コミュニケーション能力を磨く
社内外の人々と円滑なコミュニケーションを図り、協調性を生み出す必要があります。
これらの経験やスキルを積み重ねることで、プロダクトマネージャーからCPOへのキャリアアップを目指せるでしょう。
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プロダクトマネージャーからCPOへの転職
プロダクトマネージャーからCPOへの転職を考える際に、重要なのは、CPOに求められるスキルを身につけることです。
CPOに求められるスキル
CPOには、専門的な知識やスキルに加えて、リーダーシップやコミュニケーション能力など、幅広い能力が求められます。具体的なスキルは以下の通りです。
- 製品開発に関する知識:製品開発プロセス、開発手法、開発ツールなどに関する深い知識
- 市場調査と分析:市場トレンドや顧客ニーズを分析し、製品開発に活かす能力
- 競合分析:競合製品の分析を行い、自社の製品の優位性を明確化
- 戦略策定能力:製品戦略、マーケティング戦略、販売戦略などを策定する
- リーダーシップ:製品開発チームやマーケティングチームなど、複数のチームを統率する
- コミュニケーション能力:社内外の人々と円滑なコミュニケーションを図り、協調性を生み出す
- プレゼンテーション能力:経営陣や関係者に製品戦略を説明する能力が必要です。
- 交渉力:社内外の関係者との交渉を円滑に進める
プロダクトマネージャーの経験を活かす
プロダクトマネージャーとして培ってきた経験は、CPOへの転職において大きな強みになります。特に、以下の経験はCPOとして活躍するために役立ちます。
- 製品開発プロセスに関する知識
プロダクトマネージャーとして、製品開発のプロセスを深く理解していることは、CPOとして製品開発チームを統率する上で大きなアドバンテージになります。 - 顧客ニーズの把握
プロダクトマネージャーとして、顧客の声を収集し、製品開発に活かす経験を積んでいることは、CPOとして顧客視点で製品戦略を策定する上で重要です。 - 市場調査と分析
プロダクトマネージャーとして、市場調査や競合分析を行ってきた経験は、CPOとして製品戦略を策定する上で役立ちます。 - プロジェクトマネジメント
プロダクトマネージャーとして、製品開発プロジェクトを成功に導いた経験は、CPOとして複数のチームを統率する上で役立ちます。
プロダクトマネージャーとしての経験を活かし、CPOに必要なスキルをさらに磨くことで、転職を成功させられるでしょう。
転職活動のポイント
CPOへの転職活動では、以下のポイントに注意しましょう。
- 自分の強みを明確にする
プロダクトマネージャーとしての経験やスキルを具体的にアピールしましょう。 - CPOとしてのビジョンを明確にする
CPOとしてどのような製品戦略を立案し、企業に貢献したいのか、明確なビジョンを示すことが重要です。 - 企業の製品戦略を理解する
転職を希望する企業の製品戦略を理解し、自分のビジョンと整合性があることを確認しましょう。 - 面接対策をしっかり行う
CPOの仕事内容や責任範囲、求められるスキルなどを理解した上で、面接に臨みましょう。
CPOへの転職は、プロダクトマネージャーにとって大きなキャリアアップのチャンスです。しっかり準備をして、転職活動を進めましょう。
CPOへの転職に関するよくある質問
CPOへの転職を考えている方から、よく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
Q. CPOの年収はどのくらい?
CPOの年収は、企業規模や経験年数、業種などによって大きく異なります。一般的には、年収1,000万円〜2,000万円程度が相場といわれています。
プロダクトマネージャーからCPOに転職することで、年収アップが期待できるケースも多いです。しかし、企業やポジションによって異なるため、転職活動前にしっかりと情報収集を行い、自分の市場価値を把握することが重要です。
Q. CPOの仕事は本当に楽しいの?
CPOの仕事は、企業全体の製品戦略を策定し、製品開発やマーケティングなど、幅広い業務に関わるため、非常にやりがいのある仕事です。しかし、同時に責任も大きいため、常にプレッシャーを感じながら仕事をすることも少なくありません。
CPOとして活躍するためには、高い専門知識、リーダーシップ、コミュニケーション能力など、様々なスキルを身につける必要があります。CPOは自身の能力を活かして、企業に貢献できる喜びを感じられる仕事といえるでしょう。
Q. CPOになるには何歳までに転職するのがベスト?
CPOになるのに最適な年齢は、明確に決まっているわけではありません。重要なのは、CPOに必要なスキルや経験をどれだけ積んでいるかです。
20代後半から30代前半で、複数の製品開発プロジェクトを経験し、リーダーシップや経営的な視点などを身につけた方は、CPOへの転職を検討する良い時期といえるでしょう。
しかし、年齢よりも重要なのは、CPOとして活躍する意思と、必要なスキルを身につけるための努力です。年齢に関係なく、CPOを目指したい方は、積極的に転職活動を行い、自身のキャリアアップを実現しましょう。
まとめ|CPOへの転職でキャリアアップを目指そう!
CPOへの転職は、プロダクトマネージャーにとって大きなキャリアアップのチャンスです。
CPOとして活躍するためには、高い専門知識、リーダーシップ、コミュニケーション能力など、様々なスキルを身につける必要があります。CPOに転職して、自身の能力を活かして企業に貢献できる喜びを感じてみませんか?
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