SmartHRプロダクトマネージャー職の年収・給与制度【2025年最新版】
最終更新日:
2025年5月13日
ライター:
PM Career編集部
プロダクトマネージャー転職

この記事の監修者
佐々木真
PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19)
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。
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SmartHRのプロダクトマネージャー転職ガイド【2025年最新版】
SmartHRプロダクトマネージャーの想定年収レンジ・平均年収
SmartHRが求人で示すプロダクトマネージャー職の想定年収レンジは約700万円後半~1,400万円台前半です。想定年収は「月給×12か月+成果給」で算出され、月給には基本給のほか月45時間分の固定残業手当および8時間分の固定深夜手当が含まれます。参考までに、SaaS業界全体の平均年収は約608万円とされる中、SmartHR社内の平均年収は2022年7月時点で647万円(中央値624万円)と報じられており、業界平均を上回る水準です。
年収構成(基本給・固定残業手当・賞与)
SmartHRの給与体系では年収を「月給×12+成果給」で算出しています。月給は「基本給+みなし残業手当(45時間相当)+みなし深夜手当(8時間相当)」からなり、成果給は年2回の業績・個人評価連動ボーナスです。具体的な構成は以下の通りです:
- 基本給:従事するポジション・等級に応じて決定。
- みなし残業手当:月45時間分を固定支給。
- みなし深夜手当:月8時間分を固定支給。
- 成果給:業績や個人評価、等級に応じた年2回の賞与。会社業績・個人評価・等級によって支給額が決まる制度です。
例えば、月給55万円(基本給403,200円+みなし残業141,760円+みなし深夜5,040円)の場合、成果給抜きで年収約660万円となります。成果給を含めると年収はさらに上昇し、上限は前述の想定レンジまで達する仕組みです。
等級制度と給与テーブル
SmartHRでは職位(等級)に応じた給与テーブルを採用しており、昇格に伴って年収上限も大きく上昇します。2024年に従来の6等級制から7等級制に刷新され、従来“5等級”が事実上の天井となっていたキャリアパスが明確化されました。新制度では各等級の役割定義が詳しく定められ、実際に2024年上期には6等級への昇格者が出始めています。各等級内で評価結果に応じて等級内・等級間の昇給が行われ、上位等級では月給・年収の幅も大きく広がる制度です。
昇給時期・評価制度
SmartHRでは定期的な評価サイクルを設け、社員の昇給・賞与に反映させています。評価は「ミッション達成度評価」と「行動評価」の2軸で実施されます。行動評価には2024年7月に策定された新バリュー(「光」「偉業」「象」)が組み込まれており、バリューを体現できているかどうかが評価に反映されます。評価結果は等級昇格や成果給の配分に影響し、個人の成績・行動に応じて年収も増加していく仕組みです。
労働時間とみなし残業
SmartHRはフルフレックス制でコアタイムなしの働き方を採用していますが、給与には月45時間分の固定残業手当と8時間分の固定深夜手当が含まれます。OpenMoneyのデータによれば、SmartHR社員の平均残業時間は月18時間(0~60時間)と報告されており、多くの社員は固定分以内で業務を収めています。万一、実際の残業時間がみなし時間を超過した場合は、超過分が別途支給されます。この制度により、実際の労働時間と給与のバランスが保たれています。
他社SaaS・テック企業PMとの比較
一般的にプロジェクトマネージャー(PM)職は高い給与水準にあります。Doda-Xの調査ではIT系PMの平均年収は約891.5万円とされています。SmartHRのPMレンジ(770~1,400万円)はこの水準を上回る高給領域に位置付けられます。類似企業と比べても同等水準です。例えばSaaS企業ラクス(Rakus)のPMポジションでは785万~1,200万円の年収レンジが公示されており、この中に月20時間分の固定残業手当が含まれます。一方SmartHRは月45時間分と残業手当が厚めの設定ですが、その分上限も高くなっています。IndeedによればラクスPMの平均年収は約852万円で、SmartHRのPMはそれを上回るオファー帯となっています。
福利厚生・手当
SmartHRは自由度の高い働き方を推進しており、豊富な福利厚生・各種手当を整備しています。全社員に毎月5,000円のリモートワーク手当が支給されるほか、配属先や居住地を問わずフルリモート勤務も可能です。また通勤に便利な住宅支援制度もあり、新卒の転居支援などで最大10万円が支給されます。育児・介護面のサポートも充実しており、出産に向けた特別有給休暇(5日)や、子どもが3歳未満まで取得できる看護休暇(年5日/子ども1人につき)が用意されています。さらに、入社後に子どもが生まれた社員には子ども1人あたり10万円の育児支援金が支給され、ベビーシッター利用料の補助券も提供されます。1Passwordの全社導入やオフィスのフリードリンク(「カシュ」)など、社員の働きやすさ向上策も積極的に取り入れられています。
参考資料:SmartHRの求人票や同社公式サイト、年収・給与口コミサイト等。