Microsoft Copilotとは丨生成AI 用語集
最終更新日:
2025年7月28日
ライター:
PM Career編集部
プロダクト開発

この記事の監修者
佐々木真
PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19)
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。
今すぐ転職をしたい人も、中長期的にしたい方も、PM Careerに無料会員登録をしておくことでキャリアに役立つ情報を定期的にキャッチアップすることが重要です。まだ登録されてない方はこちらからどうぞ。3分で完了します。
PM Careerに無料会員登録する
転職についての情報はこちらをご覧ください!
Microsoft Copilotとは?
Microsoft Copilot(マイクロソフト・コパイロット)は、Microsoftが提供する生成AIによる業務支援機能の総称で、主にMicrosoft 365(旧Office製品)や開発ツール、業務アプリケーションに統合されています。OpenAIのGPT-4やAzure OpenAI Serviceを基盤に構築されており、WordやExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど、日常的に使用する業務ソフトにAIアシスタントを組み込むことで、業務効率を大幅に向上させることが可能です。
Microsoft Copilotの主な特徴
Microsoft 365アプリへの深い統合
Copilotは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、TeamsといったMicrosoft 365製品に直接組み込まれたAI機能です。たとえば以下のような操作が可能です。
- Word:指示に従って文章のドラフトを作成、書き換え、要約
- Excel:複雑な関数の自動生成、データ分析、グラフ化
- PowerPoint:議事録や企画書から自動でスライドを生成
- Outlook:メールの要約、返信案の提案
- Teams:会議の要約やアクションアイテム抽出
ユーザーの入力に対して自然言語で対応し、直感的な操作性と業務文脈に即した出力が得られる点が評価されています。
セキュリティとガバナンスへの配慮
Microsoft Copilotは、企業向けの情報セキュリティ基準に準拠しており、Microsoft Graphと連携して社内データやドキュメントに基づいた出力が可能です。加えて、データの機密性、保持、アクセス制御など、エンタープライズ向けの制約を尊重したAI設計になっています。
各種Copilot製品群
MicrosoftはCopilotという名称の下で、さまざまなアプリケーションや領域に対応したAI機能を展開しています。
製品名 | 主な用途 |
---|---|
Microsoft 365 Copilot | Office製品へのAI統合 |
GitHub Copilot | プログラミング支援(コード補完) |
Power Platform Copilot | ノーコード/ローコード開発支援 |
Dynamics 365 Copilot | CRM・ERPでの業務支援 |
「Copilot」は単なる1つのAI製品ではなく、Microsoft全体におけるAI活用のブランド化されたアプローチといえます。
導入と利用環境
Microsoft Copilotは、主に以下の形で提供されています。
- Microsoft 365 Enterpriseライセンス(E3/E5)向け
- Azure OpenAIとの連携構成(API経由でも利用可能)
- GitHubアカウントを通じた開発用途利用(GitHub Copilot)
組織のセキュリティ要件に応じて、クラウド環境またはハイブリッド構成で導入が可能です。