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2025年プロダクトマネージャー採用動向│求められるスキル・年収・キャリアパスを解説

最終更新日:

2025年6月23日

ライター:

PM Career編集部

プロダクトマネージャー転職

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この記事の監修者

佐々木真
PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。

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目次

  • 【結論】2025年、プロダクトマネージャーの需要はさらに拡大する
  • 2025年に市場価値が上がるプロダクトマネージャーの3つの必須スキルセット
  • 【2025年】プロダクトマネージャーの年収とキャリアパス
  • 未経験からプロダクトマネージャーを目指すには?2025年の採用見通しと評価ポイント
  • 採用が活発な企業と働き方のトレンド
  • トッププロダクトマネージャーの視点から学ぶ、2025年を勝ち抜く戦略【PM Club 佐々木真氏 事例】
  • まとめ:2025年のチャンスを掴むために今日から始めるべき3つのこと

はじめに

「プロダクトマネージャーへの転職を考えているけど、2025年の採用市場はどうなるんだろう?」

「自分のスキルセットで、将来も市場価値の高い人材でいられるか不安だ」

キャリアアップを目指すあなたにとって、数年先の採用動向は重要な関心事ですよね。特に変化の速いIT業界では、的確な情報をもとに戦略を立てることが重要です。

この記事では、2025年のプロダクトマネージャー採用市場を分析します。市場の需要から求められる具体的なスキル、気になる年収相場、そして未経験からの挑戦の可能性まで、あなたの疑問や不安を解消する情報を紹介します。

この記事を読めば、2025年の転職市場で勝ち抜くための具体的なアクションプランが見えてくるはずです。

【結論】2025年、プロダクトマネージャーの需要はさらに拡大する

結論からお伝えすると、2025年のプロダクトマネージャー採用市場は、引き続き高い需要が続くと予測されます。デジタルトランスフォーメーション(DX)の流れは衰えることなく、多くの企業が事業成長の要としてプロダクト開発に注力しているためです。

特に、生成AI技術のビジネス実装やSaaS企業の増加が、プロダクトマネージャーの需要を力強く牽引しています。

データで見るプロダクトマネージャー採用市場:求人倍率は1.7倍、SaaS・AI領域は2倍超えも

市場の活況は、具体的なデータにも表れています。PM Careerの調査によると、2025年に向けて、プロダクトマネージャーの採用市場は量・質ともに拡大していく見込みです。

指標

2025年予測値

備考

全体求人倍率

1.7倍

2024年比で上昇傾向

AI関連PM求人倍率

2.5倍

特に需要が急増している領域

SaaS企業求人掲載数

2.3倍

2024年比で大幅な拡大

これらのデータから、プロダクトマネージャーという職種が、今後ますます「売り手市場」になることがわかります。特にAIやSaaSといった成長領域では、専門スキルを持つ人材の獲得競争が激化するでしょう。

プロダクトマネージャー転職市場の全体像は、こちらをご覧ください。

なぜプロダクトマネージャーは求められる?需要を後押しする4つのメガトレンド

プロダクトマネージャーの需要が高まっている背景には、社会やビジネス環境の大きな変化があります。ここでは、特に影響の大きい4つのメガトレンドを解説します。

メガトレンド

なぜプロダクトマネージャーの需要が高まるのか?

デジタルトランスフォーメーション(DX)

全社的なデジタル戦略を推進し、事業目標と技術開発を繋ぐ「司令塔」の役割が不可欠なため

レガシーシステムの刷新

既存システムの問題点を洗い出し、ユーザー価値の高い新システムへ移行させるプロジェクトの舵取り役が必要なため

生成AI技術の導入

新しいAI技術をプロダクトにどう組み込み、ビジネス価値を創造するかを定義し、実行する専門家が求められるため

SaaSビジネスの増加

顧客に継続的に価値を提供し、LTV(顧客生涯価値)を最大化するプロダクト戦略を担う人材が事業成長の鍵となるため

これらのトレンドは今後も加速することが予想され、それに伴いプロダクトマネージャーの重要性も一層増していくでしょう。

2025年に市場価値が上がるプロダクトマネージャーの3つの必須スキルセット

需要が高まる市場で、自身の価値を最大化するためには、どのようなスキルを身につけるべきでしょうか。

ここでは、2025年に特に市場価値が高まると予測される3つの必須スキルセットを解説します。これらは「テクニカル」「ビジネス」「グローバル」という3つの軸にまたがる重要な能力です。

(1)生成AI活用スキル(LLM API組込・Prompt Engineering)

2025年のプロダクト開発において、生成AIの活用は不可欠な要素といえるでしょう。AIを「使う」だけでなく、「プロダクトに組み込んで価値を創造する」スキルが強く求められます。

具体的には、LLM(大規模言語モデル)のAPIをプロダクトに組み込む実装知識や、AIに的確な指示を与えるプロンプトエンジニアリングの技術が重要になります。また、AI機能の効果を測定し改善するためのA/Bテスト設計など、データに基づいた開発アプローチも不可欠です。

生成AI活用スキルの動向と将来性を知るには、こちらをご覧ください。

(2)SaaS特化スキル(マイクロサービス設計・FinOps最適化)

SaaSビジネスの拡大に伴い、このドメインに特化したスキルを持つプロダクトマネージャーの価値も高まっています。特に重要なのが、システムの柔軟性や拡張性を高める「マイクロサービス設計」の知識です。

さらに、SaaSの収益性に直結する「FinOps最適化」の視点も欠かせません。これは、クラウドサービスのコストを継続的に監視・最適化する取り組みです。ある調査では、FinOpsの導入でクラウドコストを15%削減できるというデータもあるようです。

SaaS領域に強いプロダクトマネージャーになるためのポイントは、こちらをご覧ください。

(3)グローバル開発スキル(英語での仕様策定・オフショアマネジメント)

リモートワークの普及により、開発チームが世界中に分散することも珍しくなくなりました。そのため、海外のエンジニアと円滑に協業するためのグローバル開発スキルが重要性を増しています。

英語での仕様策定やドキュメント作成能力はもちろん、異なる文化背景を持つメンバーと信頼関係を築くコミュニケーション能力が求められます。また、海外の開発チームを効率的に管理するオフショアマネジメントの経験も、大きな強みとなるでしょう。

アメリカで求められるプロダクトマネージャーのスキルと日本との違いは、こちらをご覧ください。

【2025年】プロダクトマネージャーの年収とキャリアパス

自身の市場価値を考える上で、年収やキャリアパスは最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、2025年時点でのプロダクトマネージャーのリアルな年収相場と、その先のキャリアプランについて解説します。

年収相場:平均660万円、トップ層は1,500万円超えも

2025年もプロダクトマネージャーの年収は上昇傾向が続くと見られています。2024年の調査では、平均年収は約660万円、年収レンジは500万円から1,500万円のようです 。

特に、外資系SaaS企業やメガベンチャーでは、年収1,200万円を超える求人も珍しくありません。企業のフェーズや地域によっても年収水準は異なるため、自身のキャリア戦略と照らし合わせて考えることが重要です。

企業タイプ・地域

年収レンジ(目安)

特徴

スタートアップ (シリーズA/B)

600万円~900万円

0→1の事業立ち上げ経験、ストックオプションの可能性

メガベンチャー・外資SaaS

1,200万円~

大規模プロダクト、高い専門性、整った開発環境

東京

平均800万円

求人数が最も多く、高年収帯の求人が中心

大阪・福岡

平均600万円前後

ゲームやEコマース分野など、地域特有の産業での求人が増加

プロダクトマネージャー年収相場を知るには、こちらをご覧ください。

ジュニアからCPOまで|キャリア段階別の役割と年収モデル

プロダクトマネージャーのキャリアは、ジュニアレベルから始まり、最終的には経営層であるCPO(最高プロダクト責任者)を目指すことが可能です。各段階で求められる役割やスキル、そして年収モデルは大きく異なります。

グレード

年収帯

主な責務

必要なスキル

ジュニアPM

500~700万円

要件定義の補助、SQLを用いたデータ分析、情報収集

SQL、データ分析能力、コミュニケーション能力

PM

650~900万円

スクラム開発におけるPO、KPI管理、ロードマップ作成

スクラム知識、KPI設定能力、計画力

Senior PM

900~1,100万円

複数チームの統括、中期ロードマップ策定、プロダクト戦略立案

リーダーシップ、戦略的思考力、組織マネジメント能力

VPoP

1,100~1,400万円

プロダクト組織全体のマネジメント、事業戦略との整合、予算管理

経営知識、組織運営能力、財務知識

CPO

1,300~1,800万円

事業ポートフォリオ管理、事業全体の収益責任、M&A戦略策定

経営戦略、財務戦略、M&A知識

このキャリアラダーを参考に、自身の現在地と数年後の目標を具体的にイメージすることで、今やるべきことが明確になるでしょう。

未経験からプロダクトマネージャーを目指すには?2025年の採用見通しと評価ポイント

「エンジニアやWebディレクターから、プロダクトマネージャーにキャリアチェンジしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。2025年は、未経験者やジュニア層にとって、チャンスが広がる年になりそうです。

未経験からプロダクトマネージャーになる方法は、こちらをご覧ください。

ある調査では、100社のうち30%の企業がエントリーレベルのプロダクトマネージャーを採用する意向を示しており、これは前年の20%から増加しています。経験者採用の競争が激化する中で、ポテンシャルのある人材を自社で育成しようという企業が増えているのです。

あなたの現在の職務経験は、プロダクトマネージャーとして必ず活かせます。重要なのは、自身の経験をプロダクトマネジメントの文脈で語れるようにすることです。

あなたの現職

活かせるスキル・経験

プロダクトマネージャー業務への繋がり

ソフトウェアエンジニア

技術的な実現可能性の判断、開発チームとの円滑な対話

無理のない開発ロードマップの作成、技術負債への深い理解

Webディレクター

画面設計(ワイヤーフレーム)、プロジェクトの進行管理、関係者調整

具体的なUI/UXの検討、スクラムイベントのスムーズな運営

マーケター

市場調査、ユーザー行動分析、KPI設定と効果測定

データに基づいたプロダクトのポジショニング策定、グロース施策の立案

これらのポータブルスキルを職務経歴書や面接でアピールすることが、キャリアチェンジ成功には欠かせません。

採用が活発な企業と働き方のトレンド

転職先を選ぶ際には、どのような企業で、どのような働き方をするのかも重要な判断軸になります。ここでは、企業の規模による役割の違いや、近年の働き方のトレンドについて解説します。

メガベンチャーとスタートアップ:それぞれの魅力と求められる役割

プロダクトマネージャーの役割は、企業のフェーズによって大きく異なります。どちらの環境が自分に合っているか、比較検討してみましょう。

項目

メガベンチャー

スタートアップ

魅力

安定した事業基盤、大規模なユーザーを持つプロダクト、豊富なデータ、充実した福利厚生

大きな裁量権、意思決定の速さ、0→1の事業立ち上げ経験、ストックオプションによるリターン

求められる役割

既存プロダクトの改善・グロース、複数チームとの複雑な連携、データ分析に基づく意思決定

プロダクトの方向性決定、資金調達への関与、採用活動、何でも屋としての動き

向いている人

専門性を深めたい人、大規模な影響力を持ちたい人、安定した環境で働きたい人

不確実性を楽しめる人、自分で事業を創りたい人、幅広い業務を経験したい人

リモートワークの普及で優秀な人材の獲得競争は全国へ

働き方のトレンドとして、リモートワークの普及は見逃せません。調査によると、プロダクトマネージャーの役割の40%が完全にリモートであり、これは年々増加傾向にあります。この変化は、企業が地理的な制約なく優秀な人材を採用できるようになったことを意味します。

同時に、求職者にとっても、住んでいる場所に関わらず、全国の優良企業のプロダクトマネージャー職に応募できるチャンスが広がっているといえるでしょう。

リモートで活躍するプロダクトマネージャーの働き方は、こちらをご覧ください。

トッププロダクトマネージャーの視点から学ぶ、2025年を勝ち抜く戦略【PM Club 佐々木真氏 事例】

理論だけでなく、実際にトップを走るプロダクトマネージャーは、市場の変化をどう捉え、どのようにキャリアを築いてきたのでしょうか。

ここでは、リクルートで「スタディサプリ」の事業開発を経験し、現在は日本最大級のPMコミュニティ「PM Club」を主宰する佐々木真氏の事例から、2025年を勝ち抜くヒントを探ります。

佐々木氏は、スタディサプリを3年間でユーザー数50万人から300万人に成長させた実績を持ちます。さらに、メタップスで「タイムバンク」を立ち上げ、SmartHRグループでは会議改善SaaS「SmartMeeting」をゼロから創業するなど、常に新しい価値創造に挑戦してきました。

これらの実績の裏側には、複雑な課題の本質を見抜き、的確な解決策を導き出す「課題解決能力」と、関係者を力強く巻き込みチームを成功に導く「リーダーシップ」があります。

また、2,100名以上が参加する「PM Club」の運営を通じて、業界全体のレベルアップに貢献している点も特筆すべきです。これからのプロダクトマネージャーには、個人のスキルアップだけでなく、コミュニティを通じて学び合い、業界全体を盛り上げていく視点が求められるのかもしれません。

まとめ:2025年のチャンスを掴むために今日から始めるべき3つのこと

まとめとして、明日から具体的な一歩を踏み出すためのアクションプランを3つ提案します。

  1. 需要の高いスキルを学習する
    まずはこの記事で紹介した「生成AI」「SaaS」「グローバル開発」の領域で、自分が興味を持てる分野から学習を始めましょう。オンライン講座や書籍などを活用して、知識のインプットから始めるのがおすすめです。

  2. 自身の市場価値を客観的に把握する
    自身の経験やスキルを棚卸しし、どの部分がプロダクトマネージャーとして活かせるのかを言語化してみましょう。転職サイトに登録してスカウトを受けたり、専門のエージェントに相談したりすることで、客観的な市場価値を知ることが可能です。

  3. PMコミュニティに参加し、情報収集と人脈形成を行う
    「PM Club」のようなコミュニティに参加することで、最新のトレンドや現場の生きた情報を得られます。他のプロダクトマネージャーとの交流は、新たな視点やキャリアの可能性に気づくきっかけになるでしょう。

2025年の採用市場は、準備を始めた人にとって大きなチャンスに満ちています。この記事が、あなたのキャリアを次のステージへ進める一助となれば幸いです。

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