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プロダクトマネージャー転職を成功させる方法|未経験・スキル不足を克服し理想のキャリアを掴むコツ

最終更新日:

2025年7月14日

ライター:

PM Career編集部

プロダクトマネージャー転職

プロダクトマネージャー転職を成功させる方法|未経験・スキル不足を克服し理想のキャリアを掴むコツのサムネイル

この記事の監修者

佐々木真
PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。

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はじめに

「開発経験がないけど、プロダクトマネージャーになれるのだろうか?」

「今の自分のスキルで、プロダクトマネージャーとして通用するのか不安だ」

プロダクトの成功を牽引する魅力的な職種、プロダクトマネージャー。その将来性に惹かれつつも、未経験、特にエンジニアのバックグラウンドがない方は、転職に不安を感じているかもしれません。しかし結論から言えば、開発経験がなくてもプロダクトマネージャーへの転職を成功させることは十分に可能です。

この記事では、あなたのそんな不安を解消し、理想のキャリアを掴むための具体的な方法と成功のコツを解説します。読み終える頃には、自信を持って次の一歩を踏み出せるようになっているはずです。

プロダクトマネージャー転職のリアル|仕事内容・やりがいと「やめとけ」と言われる理由

プロダクトマネージャーへの転職を考えるなら、まずはその役割と実態を正しく理解することが第一歩です。華やかなイメージの裏側にある厳しさも知ることで、転職後のミスマッチを防ぎ、現実的なキャリアプランを描けるでしょう。

ここでは、プロダクトマネージャーの具体的な仕事内容からプロジェクトマネージャーとの違い、そして「やめとけ」と言われる理由までを深掘りします。

プロダクトマネージャーの仕事内容を深く知りたい方は、こちらをご覧ください。

プロダクトの成功を導く「小さなCEO」の役割とは

プロダクトマネージャーは、しばしば「プロダクトの小さなCEO」と表現されます。その名の通り、担当するプロダクトに関するあらゆる意思決定に責任を持つ、非常に重要なポジションなのがプロダクトマネージャーです。

主な役割は、顧客や市場のニーズを深く理解し、「何を、なぜ作るのか」というプロダクトのビジョンや戦略を策定することです。そして、その戦略に基づき、開発チームやマーケティング、営業など、様々な部署と連携しながらプロダクトを成功に導きます。

単に機能を作るだけでなく、プロダクトを通じて事業を成長させ、顧客に価値を届け続けることがミッションです。

プロジェクトマネージャーとの決定的な違い

プロダクトマネージャーとよく混同される職種に、プロジェクトマネージャーがあります。この二つの役割は密接に関わりますが、その責任範囲と目的は明確に異なります。

一言でいえば、プロダクトマネージャーは「正しい製品を、正しいタイミングで作ること(What & Why)」に責任を持ち、プロジェクトマネージャーは「製品を、計画通りに作ること(How & When)」に責任を持ちます。

項目

プロダクトマネージャー(PdM)

プロジェクトマネージャー(PjM)

主な目的

プロダクトの成功と事業価値の最大化

プロジェクトの計画遵守(納期、予算、品質)

責任範囲

プロダクトのビジョン・戦略策定、ロードマップ作成、機能の優先順位付け

プロジェクト計画の立案、リソース管理、進捗管理、リスク管理

思考の軸

What(何を作るか)、Why(なぜ作るか)

How(どう作るか)、When(いつまでに作るか)

主な指標

KGI/KPI(売上、ユーザー数、顧客満足度など)

プロジェクトのQCD(品質、コスト、納期)

関わる期間

プロダクトのライフサイクル全体(企画〜終了まで)

プロジェクト期間中(開始〜完了まで)

このように、プロダクトマネージャーは事業成果に、プロジェクトマネージャーはプロジェクトの実行にコミットする役割といえます。どちらが自分に合っているかは、キャリアの方向性を考える上で重要な判断材料になります。

なぜ「プロダクトマネージャーはやめとけ」と言われる?知っておくべき3つの厳しさ

プロダクトマネージャーという仕事には大きなやりがいがありますが、その一方で「やめとけ」という声が聞かれるのも事実です。転職後に後悔しないためにも、その厳しさを事前に理解しておくことが大切です。

  1. 多様なステークホルダーとの板挟み
    経営陣、開発、営業、マーケティング、そして顧客。プロダクトマネージャーはあらゆる関係者の意見や要望を受け止め、調整する役割を担います。時には利害が対立することもあり、その間で板挟みになるストレスは決して小さくありません。

  2. 成果に対する強いプレッシャー
    プロダクトの成功はプロダクトマネージャーの手腕にかかっているといっても過言ではありません。売上やユーザー数といった明確な数字で成果が問われるため、常に大きなプレッシャーと戦うことになります。プロダクトが思うように成長しない時期には、精神的な負担も大きくなります。

  3. 終わりなき学習と意思決定
    市場や技術のトレンドは常に変化しており、プロダクトマネージャーは学び続けることを求められます。また、不確実な情報の中で、プロダクトの未来を左右する重要な意思決定を次々と下さなければなりません。その責任の重さは、大きなやりがいであると同時に、厳しさでもあるのです。

【適性診断】開発経験がなくても大丈夫!プロダクトマネージャーに求められるスキルと現職で活かせる強み

「自分にプロダクトマネージャーの適性があるだろうか?」

「開発経験がないことが、どうしてもネックに感じる」

これは、多くの転職希望者が抱える共通の悩みです。しかし、心配は不要です。プロダクトマネージャーの仕事は、コーディング能力よりも、むしろビジネスや対人関係のスキルが成功を左右します。あなたの中に眠る「プロダクトマネージャーとしての強み」を見つけ出しましょう。

未経験者向け必要スキルを学ぶロードマップは、こちらをご覧ください。

必須スキルは3つ!テクニカル・ビジネス・ヒューマンスキル

プロダクトマネージャーに求められるスキルは、大きく3つの領域に分類できます。重要なのは、これらのスキルをバランス良く身につけていることです。開発経験がない方でも、他のスキルで十分に補うことが可能です。

スキル分類

具体的なスキル内容

開発経験がない方の学習方法

ヒューマンスキル

  • リーダーシップ、チームのモチベート
  • 交渉力、調整力、合意形成
  • 高いコミュニケーション能力
  • 課題解決能力、論理的思考力
  • 現職でのチームリーダー経験
  • 部署間の調整役を積極的に担う
  • ロジカルシンキング系の書籍を読む

ビジネススキル

  • 市場・競合分析
  • 事業戦略、KGI/KPI設定
  • データ分析、効果測定
  • マーケティング知識
  • 担当業界の市場動向を常に追う
  • 書籍やPM School等でマーケティングなどの基礎を学ぶ
  • Google Analyticsなどのツールを触ってみる

テクニカルスキル

  • 開発プロセス(アジャイル等)の理解
  • 基本的なIT知識(API、DB等)
  • エンジニアと円滑に会話できるレベルの技術理解
  • 書籍『Webを支える技術』などを読む
  • ProgateなどでWeb開発の基礎を体験する
  • IT系のニュースサイトを購読する

見ての通り、テクニカルスキルで求められるのは「自分でコードを書く能力」ではありません。エンジニアとリスペクトを持って対話し、実現可能性や工数について議論できる程度の知識があれば十分です。

むしろ、チームをまとめ、事業を前に進めるヒューマンスキルやビジネススキルの方が、プロダクトの成功には不可欠といえるでしょう。

【職種別】あなたの経験はこう活きる!ポータブルスキル変換術

あなたのこれまでのキャリアは、プロダクトマネージャーへの道と無関係ではありません。ここでは、代表的な職種を例に、現職の経験がどのようにプロダクトマネージャーの仕事に活かせるのかを具体的に解説します。自分の「武器」を再発見しましょう。

Webディレクター/マーケター:顧客理解力とデータ分析力を武器にする

Webサイトやサービスの運用に携わってきたあなたの経験は、プロダクトマネージャーにとって非常に貴重です。Google Analyticsなどを用いてユーザー行動を分析し、改善施策を繰り返してきた経験は、データに基づいた意思決定の基礎となります。

また、SEO対策や広告運用で培った「ユーザーインサイトを掴む力」は、顧客の真のニーズを発見する上で直接的に役立ちます。デザイナーやエンジニアと連携してプロジェクトを進めてきた経験も、そのままプロダクトマネージャーの業務に活かせます。

事業企画/営業:課題発見力とビジネス構想力を活かす

顧客と直接対峙し、その課題を解決してきた営業経験は、プロダクトのアイデアの源泉となります。顧客の何気ない一言から本質的な課題を見抜く「課題発見力」は、プロダクトマネージャーの最も重要なスキルの一つです。

また、事業企画として市場を分析し、事業計画や収益モデルを策定した経験は、プロダクトのビジネス面を支える強力な武器になります。ステークホルダーを巻き込み、プロジェクトを推進してきた経験も、そのまま活かせるでしょう。

SIerのSE/ITコンサル:要件定義力とプロジェクト推進力を転用する

クライアントの要望をヒアリングし、それをシステムの要件に落とし込んできた経験は、プロダクトマネージャーの「要件定義」スキルに直結します。複雑な業務フローを理解し、課題を整理する能力は、特にBtoBプロダクトのプロダクトマネージャーとして高く評価されます。

また、大規模なプロジェクトを計画通りに進める管理能力や、技術的な実現可能性を判断する力も大きな強みです。技術サイドとの円滑なコミュニケーションが期待できる点も、転職市場では魅力的に映ります。

未経験からプロダクトマネージャーへ!転職成功を叶える5ステップロードマップ

プロダクトマネージャーへの転職は、思いつきで成功するほど甘くはありません。しかし、正しい手順を踏んで戦略的に準備を進めれば、未経験からでも十分に成功を掴むことは可能です。

ここでは自己分析から内定獲得まで、転職活動の全工程を5つの具体的なステップに分解し、あなたが今何をすべきかを明らかにします。

STEP1:自己分析とキャリアの棚卸しで「武器」を明確にする

転職活動の出発点は、自分自身を深く知ることから始まります。これまでのキャリアを振り返り、どんな経験をして、どんなスキルを身につけ、何にやりがいを感じてきたのかを言語化しましょう。

特に重要なのは、「なぜ自分はプロダクトマネージャーになりたいのか(Why)」、そして「プロダクトマネージャーとして何を成し遂げたいのか(What)」を明確にすることです。この軸が定まることで、後の書類作成や面接での発言に一貫性が生まれ、説得力が増します。

STEP2:知識のインプットとスキルアップ(おすすめ書籍・資格)

自己分析で見えてきた自身の強みや弱みを元に、知識とスキルを補強していきましょう。プロダクトマネジメントに関する体系的な知識は、転職活動における自信と実践の場での基盤となります。

  1. おすすめ書籍
    • 『INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント』:プロダクトマネージャーのバイブル。まず読むべき一冊。
    • 『リーン・スタートアップ』:無駄なく製品を開発し、市場に投入する手法を学べます。
    • 『Webを支える技術』:非エンジニアが技術の基礎を理解するために最適です。

  2. オンラインコース
    • PM Careerには、プロダクトマネジメントに関する良質な講座が豊富にあります。

  3. 資格
    • 必須ではありませんが、「認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)」などのアジャイル開発関連の資格は、知識の証明として役立つ場合があります。

STEP3:未経験でも「実践力」を証明するポートフォリオ作成術

未経験者にとって最大の壁は、「実績がない」ことです。この壁を乗り越えるために、ポートフォリオが極めて重要になります。ポートフォリオとは、あなたのスキルや思考プロセスを可視化した「作品集」です。プロダクト開発の経験がなくても、以下のような経験をまとめることで、実践力をアピールできます。

  • 現職での改善実績:業務フローの改善提案資料、マニュアル作成、Excelマクロによる効率化など、「課題発見→解決」のプロセスを示せるもの
  • 個人プロジェクト:ブログ運営の分析レポート、小規模なWebサイトやアプリの企画書、ノーコードツールで作ったサービスのデモなど
  • 副業での経験:少しでもプロダクト開発に関わった経験があれば、その役割と成果をまとめる

重要なのは、見た目の綺麗さよりも「どのような課題に対し、どう考え、どう行動し、どんな結果が出たか」を論理的に説明することです。

効果的なポートフォリオ作成のコツを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

STEP4:会いたいと思わせる職務経歴書と面接対策

自己分析とポートフォリオが準備できたら、いよいよ応募書類の作成です。職務経歴書では、単に業務内容を羅列するのではなく、あなたの経験がプロダクトマネージャーとしてどう活かせるのかを意識して記述します。具体的な成果は数字で示し、「課題」「自身の施策」「結果」のセット(STARメソッド)で語ることで、採用担当者にあなたの活躍をイメージさせられます。

面接対策については、次の章で詳しく解説しますが、書類の段階から「なぜこの会社なのか」を意識することが重要です。

STEP5:転職エージェントの戦略的活用と企業選びの軸

転職エージェントは、あなたのキャリア戦略を共に考える強力なパートナーです。非公開求人の紹介だけでなく、客観的な自己分析の手伝いや面接対策、年収交渉まで、幅広くサポートしてくれます。重要なのは、プロダクトマネージャーの転職に強みを持つエージェントを選ぶこと、そして担当者に自分のキャリアプランを明確に伝えることです。

また、エージェントに頼るだけでなく、自分自身で企業選びの軸を持つことが失敗しないコツです。以下のチェックリストを参考に、自分に合った企業を見極めましょう。

企業選びのチェックポイント

確認する内容

プロダクトと事業フェーズ

  • どんなプロダクトか?(BtoB, BtoC)
  • 事業は成長期か、成熟期か?

企業文化・価値観

  • データドリブンか?
  • ユーザーファーストか?
  • 自分の価値観と合うか?

開発体制

  • 開発チームの規模や文化は?
  • プロダクトマネージャーの裁量権はどのくらいあるか?

経営陣のプロダクト理解

  • 経営陣はプロダクトマネジメントの重要性を理解しているか?

働く環境

  • チームの雰囲気は?
  • キャリアパスは描けるか?

【面接対策】評価される志望動機と自己PRの作り方|頻出質問と逆質問例

書類選考を突破すれば、次はいよいよ面接です。プロダクトマネージャーの面接では、スキルや経験はもちろん、「思考の深さ」や「人柄」が厳しく見られます。ここでは、採用担当者の心に響くアピール方法から、頻出質問への対策、そしてあなたの評価を格段に上げる逆質問まで、面接を成功に導くための全てを解説します。

面接で差をつける質問対策と回答例を押さえたい方は、こちらをご覧ください。

「なぜこの会社・プロダクトなのか」を語る志望動機の構築法

「プロダクトマネージャーになりたい」という志望動機だけでは不十分です。面接官が本当に知りたいのは、「なぜ数ある企業の中で『うち』なのか」「なぜ『このプロダクト』に携わりたいのか」という点です。説得力のある志望動機を語るには、以下の3つの要素を結びつける必要があります。

  1. 自身の経験と価値観(Can & Will):これまでの経験で培ったスキルや、仕事を通じて実現したいこと
  2. 企業のビジョンと事業課題(Need):その企業が目指す方向性や、今抱えているであろう課題
  3. 入社後の貢献(Contribution):自分のスキルを活かして、企業の課題解決にどう貢献できるか

この3つを繋げ、「私のこの経験は、貴社のこの課題解決に活かせると考えており、プロダクトを通じて〇〇というビジョンの実現に貢献したい」というストーリーを構築しましょう。

面接官が知りたい「プロダクトマネージャーとしてのポテンシャル」を示す回答例10選

プロダクトマネージャーの面接では、あなたの思考プロセスや問題解決能力を探るための、特徴的な質問がされます。以下に頻出質問と、その質問の意図、そして回答のポイントをまとめました。

頻出質問

面接官が知りたいこと

回答のポイント

1. これまでのキャリアで最大の成功体験は何ですか?

成果を出すための思考プロセス、再現性

具体的な数字(Before/After)を用いて、自分の役割と工夫した点を明確に語る。

2. 最大の失敗体験と、そこから学んだことは?

課題分析力、学習能力、誠実さ

失敗の原因を他責にせず、客観的に分析。その学びを次にどう活かしたかをセットで話す。

3. なぜプロダクトマネージャーになりたいのですか?

職種への理解度、キャリアの一貫性

表面的な憧れではなく、自身の経験と結びつけて「なぜプロダクトマネージャーでなければならないのか」を語る。

4. 好きなプロダクトとその理由を教えてください。

ユーザー視点、プロダクト分析力

UI/UXの良さだけでなく、ビジネスモデルやターゲット設定など、多角的な視点で分析して説明する。

5. チーム内で意見が対立した時、どう対処しますか?

調整力、リーダーシップ、合意形成能力

感情的にならず、データや顧客の声などの客観的な事実を基に議論をファシリテートする姿勢を示す。

6. このプロダクトを改善するなら、どうしますか?

課題発見力、施策立案能力、思考の瞬発力

その場で完璧な答えを出すより、課題を特定するための仮説や、検証方法を論理的に説明する。

7. 情報収集はどのように行っていますか?

学習意欲、知的好奇心、キャッチアップ能力

具体的な情報源(Webサイト、書籍、コミュニティ等)を挙げ、インプットをどう業務に活かしているかまで話す。

8. 開発の知識はどの程度ありますか?(非エンジニア向け)

エンジニアとの協業姿勢、学習意欲

正直にレベルを伝えつつ、エンジニアをリスペクトし、学ぶ意欲が高いことをアピールする。

9. 曖昧な状況で意思決定を迫られた経験は?

不確実性への耐性、決断力

完璧な情報が揃わない中で、何を軸に、どのようなリスクを考慮して決断したかを説明する。

10. あなたの強み・弱みを教えてください。

自己分析能力、客観性

強みはプロダクトマネージャーとしてどう活かせるか、弱みはそれをどう克服しようとしているかをセットで語る。

入社意欲と分析力を示す「逆質問」の準備

面接の最後にある逆質問の時間は、単なる疑問解消の場ではありません。あなたが入社意欲と分析力をアピールできる絶好の機会です。「特にありません」は絶対に避け、質の高い質問を準備していきましょう。

  1. 良い逆質問の例
    • 「現在、プロダクトが抱えている最も大きな課題は何だとお考えですか?」
    • 「プロダクトのロードマップは、どのようなプロセスで決定されていますか?」
    • 「プロダクトマネージャーの成果は、どのような指標で評価されますか?」
    • 「チームのカルチャーについて、〇〇様が最も大切にされていることは何ですか?」

  2. 避けるべき逆質問の例
    • 調べればわかること(例:福利厚生、会社の設立年)
    • Yes/Noで終わってしまう質問
    • 給与や待遇に関する直接的すぎる質問(序盤の面接では避けるのが無難)

鋭い逆質問は、あなたが事前に企業研究をしっかり行い、本気で入社を考えていることの証となります。

転職はゴールじゃない!プロダクトマネージャーの年収とキャリアパス

プロダクトマネージャーへの転職はキャリアにおける大きな一歩ですが、決してゴールではありません。むしろ、市場価値の高い専門性を手に入れ、キャリアを飛躍させるための新たなスタートラインです。

ここでは、転職活動のモチベーションにもなる年収の実態と、その先に広がる魅力的なキャリアパスについてご紹介します。

リアルな年収相場は?経験レベルと企業フェーズ別の年収レンジ

プロダクトマネージャーの年収は本人のスキルや経験、そして所属する企業のフェーズによって大きく変動します。自身の市場価値を把握し、キャリアプランを立てる参考にしてください。

経験レベル

スタートアップ

メガベンチャー・大手企業

年収レンジ(目安)

ジュニア(未経験〜3年)

年収は低めだが、ストックオプション等で将来性あり。幅広い業務を経験できる。

制度が整っており、大規模プロダクトに携われる機会が多い。

約400〜700万円

ミドル(3年〜7年)

プロダクトの中心メンバーとして活躍。裁量が大きく、評価が報酬に直結しやすい。

チームリーダーや特定領域の責任者として活躍。安定した環境で専門性を深められる。

約700〜1,200万円

シニア/CPO(7年以上)

プロダクト全体や事業戦略に関与。CPO(最高製品責任者)として経営レベルの責任を負うケースも。

複数プロダクトを総括する事業部長クラス。経営に大きなインパクトを与える。

約1,200〜2,000万円以上

もちろん、これはあくまで目安です。個人の実績や交渉次第で、このレンジを超えることも十分に可能です。

企業転職で年収交渉を成功させるポイントを知りたい方は、こちらをご覧ください。

失敗しない年収交渉のコツとタイミング

希望する待遇を勝ち取るためには、戦略的な年収交渉が不可欠です。以下のポイントを押さえ、自信を持って交渉に臨みましょう。

  1. 交渉のタイミング
    最終面接後、内定の連絡があった後がベストです。企業側もあなたを採用したいという意思が固まっているため、交渉がしやすくなります。

  2. 希望年収の根拠を示す
    ただ高く言うのではなく、「自身の〇〇というスキルや実績は、市場価値として〇〇円程度と評価されています」と、客観的な根拠を提示します。転職エージェントから得た情報や、自身のポートフォリオがその根拠となります。

  3. 年収以外の条件も視野に入れる
    希望年収に届かない場合でもストックオプション、裁量権の大きさ、学習支援制度、役職など、金銭以外の条件で交渉することも有効です。

その後のキャリア展開:CPO、起業、事業責任者への道

プロダクトマネージャーとして経験を積んだ先には、多様で魅力的なキャリアが広がっています。プロダクト開発の全プロセスを経験し、経営視点を養うことで、あなたの市場価値は飛躍的に高まります。

  • プロダクト組織のトップへ:シニアプロダクトマネージャーを経て、複数のプロダクトを統括するCPO(最高製品責任者)を目指す
  • 新たな価値を創造する起業家へ:プロダクトをゼロから生み出した経験を活かし、自ら事業を立ち上げる
  • 事業全体を牽引するリーダーへ:プロダクト開発で培った経営視点を武器に、事業部長や執行役員など、より大きな組織を率いるポジションへ

プロダクトマネージャーはこれらのキャリアに直結する、最高のトレーニングの場といえるでしょう。

まとめ:はじめの一歩を踏み出し、理想のキャリアを実現しよう

プロダクトマネージャーへの転職は、決して簡単な道のりではありません。しかし、この記事で、その道のりを歩むための具体的なステップを伝えられたはずです。

最後に、最も大切なことをまとめておきます。

  • 開発経験は、プロダクトマネージャーになるための必須条件ではありません。
  • あなたのこれまでのキャリアの中には、必ず活かせる「武器」が眠っています。
  • 成功の鍵は、戦略的な準備と、挑戦を恐れない一歩を踏み出す勇気です。

この記事で得た知識を元に、まずは自己分析から始めてみてください。そして、自分だけのキャリアプランを描き、理想の未来に向かって力強く歩み出しましょう。

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