VPoP、CTOってどんな仕事?違いは?役割と関係性を徹底解説!
最終更新日:
2024年7月24日
ライター:
PM Career編集部
転職・キャリア情報
「VPoP」や「CTO」といった言葉を耳にする機会は増えているものの、「具体的にどんな仕事をしているのか」「プロダクトマネージャーとの違いは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、IT業界におけるVPoPとCTOの仕事内容、プロダクトマネージャーとの役割や関係性を、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。それぞれの仕事の魅力や必要なスキル、キャリアアップの道筋まで、わかりやすくお伝えします。
この記事を読めば、VPoPとCTOの仕事内容が理解できるだけでなく、将来のキャリアプランを考える上でも役立つはずです。
IT業界における3つのキーパーソン:VPoP、CTO、プロダクトマネージャー
IT業界において、プロダクト開発を成功に導くには、様々な役割を担う人材が欠かせません。その中でも、特に重要な役割を担うのが、プロダクトマネージャー、VPoP、CTOの3つです。それぞれの役割と責任は大きく異なりますが、共通してプロダクトの成功に貢献する重要な存在といえます。
1. プロダクトマネージャー:ユーザーのニーズを形にするキーマン
プロダクトマネージャーは、ユーザーのニーズを深く理解し、それを実現するための製品・サービスの企画、開発、運用、マーケティングまで、プロダクトに関わるあらゆる活動を統括する役割を担います。いわば、プロダクトの責任者であり、その成功を導くための責任と権限を有しています。
具体的な仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。
仕事 | 具体的な内容 |
ユーザーリサーチ | ユーザーのニーズや課題を調査し、分析する |
プロダクト戦略策定 | ユーザーニーズに基づいたプロダクトのビジョンやロードマップを策定する |
プロダクト開発計画 | 開発チームと連携し、プロダクトの開発スケジュールや予算を策定する |
プロダクトローンチ | プロダクトのリリース計画を立案し、実行する |
プロダクト改善 | ユーザーフィードバックや市場動向に基づいて、プロダクトの改善を継続的に行う |
マーケティング戦略策定 | プロダクトのマーケティング戦略を策定し、実行する |
2. VPoP:プロダクト戦略を牽引するリーダー
VPoP(Vice President of Product)は、プロダクトマネージャーを統括する立場であり、企業全体のプロダクト戦略を策定し、実行していく責任者です。プロダクトマネージャーよりも上位の役職であり、複数のプロダクトマネージャーや開発チームを率いて、プロダクトの開発と成長を推進していきます。
具体的な仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。
仕事 | 具体的な内容 |
プロダクト戦略策定 | 企業全体のプロダクト戦略を策定し、各プロダクトのロードマップを統合的に管理する |
プロダクトポートフォリオマネジメント | 複数のプロダクトを分析し、ポートフォリオ全体の戦略を策定する |
プロダクトマネージャーの育成 | プロダクトマネージャーの能力開発を支援し、チーム全体のレベルアップを図る |
プロダクトに関する意思決定 | プロダクト開発やマーケティングに関する重要な意思決定を行う |
経営層への報告 | プロダクトの進捗状況や成果を経営層に報告し、理解と協力を得る |
3. CTO:技術戦略を統括するエンジニアリングのエキスパート
CTO(Chief Technology Officer)は、企業全体の技術戦略を策定し、エンジニアリングチームを率いる、技術部門の最高責任者です。プロダクト開発に必要な技術基盤を構築し、技術革新を推進することで、企業全体の競争力を強化する役割を担います。
具体的な仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。
仕事 | 具体的な内容 |
技術戦略策定 | 企業全体の技術戦略を策定し、開発チームに指針を与える |
技術基盤の構築 | プロダクト開発に必要な技術基盤を構築し、維持管理する |
開発チームのマネジメント | エンジニアチームを率いて、開発プロジェクトを推進する |
最新技術の調査 | 常に新しい技術トレンドを調査し、企業への導入を検討する |
セキュリティ対策 | システムやデータのセキュリティ対策を強化する |
技術に関する意思決定 | 開発チームにとって重要な技術に関する意思決定を行う |
VPoPとCTOの仕事内容を徹底比較!
VPoPとCTOは、共にプロダクト開発において重要な役割を担いますが、それぞれの責任範囲や求められるスキルは異なります。以下では、両者の仕事内容を比較しながら、それぞれの役割をより深く理解していきましょう。
1. VPoP:プロダクト戦略の立案と実行を担う
VPoPは、プロダクトマネージャーを統括し、企業全体のプロダクト戦略を策定し、実行する役割を担います。具体的な仕事内容としては、以下の3つが挙げられます。
1-1. プロダクト戦略の立案
VPoPは、企業全体の事業戦略に基づいて、プロダクト戦略を策定します。
具体的には、ターゲットユーザーや市場動向を分析し、プロダクトの長期的なビジョンやロードマップを定義します。また、複数のプロダクトを統合的に管理し、各プロダクトが全体戦略に貢献できるよう、ポートフォリオマネジメントを行います。
例えば、オンラインゲーム会社の場合、VPoPは「世界中のユーザーに愛されるゲームを開発し、グローバル市場でのシェア拡大を目指す」という長期的なビジョンを掲げます。そして、その実現に向けて、新規ゲーム開発や既存ゲームの強化など、具体的なプロダクト戦略を立案するのです。
1-2. プロダクトマネージャーのマネジメント
VPoPは、複数のプロダクトマネージャーを統括し、彼らがプロダクト戦略を実行できるよう、指導・育成を行います。
プロダクトマネージャーがそれぞれのプロダクトを成功させるために、必要なスキルや知識を身につけられるよう、研修や個別指導など、様々なサポートを提供します。また、プロダクトマネージャーのチームワークを強化し、協力体制を構築することも重要です。
例えばVPoPは、プロダクトマネージャー向けに、ユーザーリサーチやデータ分析に関する研修を実施したり、プロダクト開発の進捗状況を定期的に共有するミーティングを設けたりすることで、チーム全体のレベルアップを図ります。
1-3. 経営層との連携
VPoPは、プロダクトの進捗状況や成果を経営層に報告し、理解と協力を得ることが重要です。プロダクト開発に必要な予算やリソースの獲得、経営戦略との整合性確保など、経営層とのコミュニケーションを密にすることで、プロダクトの成功を促進します。
例えばVPoPは、プロダクト開発の進捗状況やユーザー獲得状況などをまとめたレポートを作成し、経営会議でプレゼンを行います。また、経営層からのフィードバックを収集し、プロダクト戦略に反映させることで、経営目標達成に貢献します。
2. CTO:技術戦略を立案し、エンジニアチームを率いる
CTOはエンジニアリングチームを率いて、プロダクト開発に必要な技術基盤を構築し、技術革新を推進する役割を担います。具体的な仕事内容は、以下の3つです。
2-1. 技術戦略の立案
CTOは、企業全体の事業戦略やプロダクト戦略を踏まえ、技術戦略を策定します。
具体的には、プロダクト開発に最適な技術選定、セキュリティ対策、開発プロセス、技術インフラの構築など、技術的な観点から様々な戦略を立案します。また、最新技術の動向を常に調査し、企業への導入可能性を検討するなど、技術革新を推進する役割も担うのです。
例えば、金融業界の企業の場合、CTOはセキュリティ対策を最優先に考え、最新のセキュリティ技術を導入し、システムの脆弱性を排除する技術戦略を策定します。また、AIやビッグデータ分析などの最新技術の活用を検討し、顧客サービスの向上や新規事業の創出を目指します。
2-2. 開発チームのマネジメント
CTOはエンジニアチームを率いて、プロダクト開発プロジェクトを推進します。
開発チームの目標設定、進捗管理、メンバー育成、モチベーション管理など、チーム全体のパフォーマンスを最大限に引き出すための様々なマネジメントを行います。また、エンジニア間の連携を強化し、チームワークを向上させることも重要です。
例えばCTOは、開発チームの目標達成度を定期的に評価し、フィードバックを提供します。また、技術スキル向上のための研修プログラムを提供したり、エンジニア同士の交流イベントを企画したりすることで、チームの士気を高めます。
2-3. 技術に関する意思決定
CTOは、プロダクト開発において、技術的な意思決定を行う責任を負います。
例えば、開発言語の選定、アーキテクチャ設計、開発ツールの導入、セキュリティ対策など、技術的な判断を下す際には、常にプロダクトの成功と企業全体の利益を考慮することが必要です。
例えば、新規プロダクトの開発において、開発言語の選定が課題となった場合、CTOは開発効率、セキュリティ、コストなどを総合的に判断し、最適な開発言語を選択します。また、開発チームからの技術的な提案を検討し、適切な意思決定を行います。
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VPoPとCTOの関係性
VPoPとCTOは、異なる役割を担う一方で、プロダクトの成功に向けて密接に連携する必要があります。両者の関係性は、企業の規模やプロダクトによって異なる場合もありますが、共通して協力体制が求められます。
1. 相互補完的な関係:プロダクトの成功に向けて協力する
VPoPは、プロダクト戦略を策定し、ユーザーニーズや市場動向に基づいたプロダクト開発を推進します。一方、CTOは、技術的な観点からプロダクト開発を支援し、最新の技術を用いて、より良いプロダクトを実現します。両者はそれぞれの専門性を活かし、互いに協力することで、プロダクトの成功に貢献するのです。
例えば、VPoPが「ユーザーの利便性を向上させるために、新しい機能を開発したい」という戦略を立てた場合、CTOは、実現可能な技術を提案したり、開発チームを支援したりすることで、VPoPの戦略実現をサポートします。
2. 協力体制:連携を強化するための3つのポイント
VPoPとCTOが効果的に連携し、プロダクトの成功を収めるためには、以下の3つのポイントが重要となります。
2-1. 頻繁なコミュニケーション
VPoPとCTOは、定期的にコミュニケーションを取り、それぞれの立場からの意見交換や情報共有を行うことが重要です。特に、プロダクト開発の進捗状況や課題、最新技術の動向などを共有することで、相互理解を深め、協力体制を強化できます。
2-2. 相互理解
VPoPは、技術的な知識を深め、CTOの意見を理解することが重要です。一方、CTOは、ビジネス的な視点を持つこと、VPoPの戦略を理解することが重要です。お互いの立場を理解することで、より効果的な連携が可能となります。
2-3. 共通目標の共有
VPoPとCTOは、共通の目標を持ち、その達成に向けて協力することが重要です。例えば、プロダクトの市場シェア拡大、ユーザー満足度向上、収益増加などを共通目標として共有することで、チーム全体で目標達成に邁進できます。
VPoPとCTOに必要なスキル
VPoPとCTOは、それぞれ異なる役割を担いますが、プロダクトの成功を導くために、共通して重要なスキルが求められます。
1. VPoPに必要なスキル:戦略的思考力、コミュニケーション能力、リーダーシップ
VPoPには、プロダクト戦略を策定し、実行するために、以下のようなスキルが求められます。
1-1. 戦略的思考力
VPoPは、企業全体の事業戦略や市場動向を分析し、プロダクト戦略を策定する必要があります。そのため、現状分析、課題発見、将来予測など、戦略的な思考力が必要です。また、複数のプロダクトを統合的に管理し、ポートフォリオ全体を最適化する能力も求められます。
1-2. コミュニケーション能力
VPoPは、プロダクトマネージャー、開発チーム、経営層など、様々な関係者と連携して仕事を進める必要があります。そのため、相手の立場を理解し、円滑なコミュニケーションを図るための高いコミュニケーション能力が必要です。また、プレゼン能力や交渉力なども重要です。
1-3. リーダーシップ
VPoPは、複数のプロダクトマネージャーを率いて、プロダクト開発を推進するリーダーシップが必要です。チームメンバーを鼓舞し、モチベーションを高め、目標達成に向けて導くためのリーダーシップが求められます。また、チームワークを強化し、協力体制を構築する能力も重要です。
2. CTOに必要なスキル:技術力、リーダーシップ、ビジネス理解力
CTOには、プロダクト開発に必要な技術基盤を構築し、技術革新を推進するために、以下のようなスキルが求められます。
2-1. 技術力
CTOは、最新の技術トレンドを理解し、開発チームに適切な技術指導を行う必要があります。そのため、幅広い技術知識と、最新の技術を習得する意欲が必要です。また、開発言語、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、様々な技術分野に関する深い理解が必要です。
2-2. リーダーシップ
CTOは、エンジニアチームを率いて、プロダクト開発プロジェクトを成功に導くためのリーダーシップが必要です。チームメンバーの能力を引き出し、モチベーションを高め、目標達成に向けて導くためのリーダーシップが求められます。
また、チームワークを強化し、開発効率を高めるためのマネジメント能力も重要です。
2-3. ビジネス理解力
CTOは、技術的な視点だけでなく、ビジネス的な視点も持ち合わせておく必要があります。プロダクト開発がビジネス目標達成に貢献できるよう、収益性や市場競争などを考慮して、技術戦略を策定する必要があります。
また、VPoPや経営層との連携を円滑に進めるために、ビジネスに関する知識を深めることも重要です。
プロダクトマネージャーからVPoP、CTOへキャリアアップするには?
プロダクトマネージャーは、VPoPやCTOへのキャリアアップを目指せる、やりがいのある職業です。しかし、それぞれの役割には異なるスキルや経験が求められます。
以下では、プロダクトマネージャーからVPoP、CTOへキャリアアップするための具体的なステップや、必要なスキル、行動について解説していきます。
1. VPoP、CTOへのキャリアパス:目指すための具体的なステップ
プロダクトマネージャーからVPoPやCTOへキャリアアップするには、以下のようなステップを踏むことが考えられます。
ステップ | 具体的な行動 |
---|---|
1. プロダクトマネージャーとして実績を積む |
|
2. リーダーシップを発揮する |
|
3. 専門性を深める |
|
4. 経営層との連携を強化する |
|
5. キャリアアップを目指す |
|
2. キャリアアップに必要なスキル:プロダクトマネージャーとしての実績と経験
VPoPやCTOへのキャリアアップには、プロダクトマネージャーとしての実績と経験が不可欠です。具体的なスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。
スキル | 具体的な内容 |
ユーザーリサーチと分析 | ユーザーニーズを理解し、それをプロダクト開発に活かす能力 |
プロダクト戦略策定 | ユーザーニーズや市場動向を分析し、プロダクト戦略を立案する能力 |
プロダクト開発計画 | 開発チームと連携し、プロダクト開発のスケジュールや予算を策定する能力 |
プロジェクトマネジメント | 開発チームを率いて、プロジェクトを成功に導く能力 |
コミュニケーション能力 | 様々な関係者と円滑にコミュニケーションを図る能力 |
リーダーシップ | チームをまとめ、目標達成に導く能力 |
データ分析 | データに基づいて、プロダクトの改善策を検討する能力 |
プレゼン能力 | プロダクトに関する情報を分かりやすく説明する能力 |
交渉力 | 関係者と合意形成を図り、交渉を進める能力 |
3. キャリアアップを成功させるための行動:積極的に挑戦し、成長を続ける
VPoPやCTOへのキャリアアップは、一朝一夕に実現できるものではありません。積極的に挑戦し、常に成長を続けることが重要です。具体的には、以下のような行動が有効です。
行動 | 具体的な内容 |
新しい技術や知識を積極的に学ぶ |
|
積極的にプロジェクトに参加する |
|
リーダーシップを発揮する |
|
積極的に意見を表明する |
|
周囲の人とコミュニケーションを図る |
|
キャリアプランを明確にする |
|
VPoP、CTOに関するよくある質問
VPoPとCTOの仕事内容について、よくある質問をまとめました。
1. VPoPとCTO、どちらが上?
VPoPとCTOは、それぞれ異なる役割を担っており、どちらが上という関係ではありません。企業やプロダクトの規模や組織体制によって、両者の権限や責任は異なる場合があります。
一般的には、VPoPはプロダクト戦略を策定し、プロダクトマネージャーを統括する立場であり、CTOは技術戦略を策定し、エンジニアチームを率いる立場であると考えられます。それぞれの役割は、プロダクトの成功に不可欠であり、協力体制が求められます。
2. VPoP、CTOになるには、どのような経験が必要?
VPoPやCTOになるには、豊富な経験と高いスキルが求められます。具体的には、以下の経験が役立ちます。
役立つ経験 | 具体的な内容 |
プロダクト開発経験 |
|
チームマネジメント経験 |
|
戦略策定経験 |
|
コミュニケーション能力 |
|
3. VPoPとCTOの年収はどのくらい?
VPoPとCTOの年収は、企業規模、業種、経験年数、実績などによって大きく異なります。一般的には、プロダクトマネージャーよりも高額な年収になるといわれています。ただし、あくまでも目安であり、具体的な金額は企業によって異なります。
年収以外にも、VPoPやCTOには、責任の大きさや仕事のやりがいなど、様々な魅力があります。自身のキャリアプランと照らし合わせて、VPoPやCTOの道を選ぶかどうかを判断しましょう。
まとめ:VPoPとCTOの役割、関係性を理解して、将来のキャリアアップにつなげよう!
VPoPとCTOは、異なる役割を担う一方で、プロダクトの成功に向けて密接に連携する必要があります。それぞれの役割を理解し、協力体制を構築することで、プロダクトの成功に大きく貢献するのです。
プロダクトマネージャーとして、VPoPやCTOへのキャリアアップを目指す方は、積極的に挑戦し、常に成長を続けることが重要です。新しい技術や知識を学び、リーダーシップを発揮し、周囲の人とコミュニケーションを図ることで、自身のスキルアップとキャリアアップを実現しましょう。
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