【IT転職】プロダクトマネージャーとテックリード、どっちを目指す?2つのキャリアを徹底比較!
最終更新日:
2024年9月20日
ライター:
PM Career編集部
プロダクトマネージャー
「IT業界への転職を考えているけど、プロダクトマネージャーとテックリード、どちらの職種が自分に合っているのかわからない」
近年、IT業界の成長に伴い、プロダクトマネージャーやテックリードといった職種への関心が高まっています。どちらもプロダクト開発において重要な役割を担いますが、具体的な仕事内容や求められるスキル、キャリアパスは大きく異なります。
そこでこの記事では、プロダクトマネージャーとテックリードの違いについて、仕事内容や役割、キャリアパス、年収、求められるスキル、向いている人などを比較しながら解説していきます。
未経験からそれぞれの職種を目指す方法についても解説していくので、ぜひ最後まで読んで、今後のキャリアプランの参考にしてください。
プロダクトマネージャーってどんな仕事?
プロダクトマネージャーとは、顧客の課題を解決し、市場で価値のあるプロダクトを開発・成長させる役割を担う仕事です。プロダクトの企画から開発、リリース、マーケティング、改善まで、プロダクト開発のあらゆる工程に携わります。
プロダクトマネージャーの仕事内容
プロダクトマネージャーの主な仕事内容は、以下の通りです。
業務 | 内容 |
---|---|
市場調査・分析 | 市場トレンドや競合、顧客ニーズなどを分析し、プロダクト開発の機会を特定する |
プロダクト企画・戦略立案 | 顧客の課題やニーズに基づき、プロダクトのコンセプトや開発計画、ロードマップを策定する |
要件定義・仕様策定 | 開発するプロダクトの機能や性能、デザインなどを具体的に定義する |
開発チームとの連携 | エンジニアやデザイナーなどの開発チームと連携し、プロダクト開発を推進する |
プロダクトリリース・マーケティング | プロダクトのリリース時期やマーケティング戦略を検討し、市場への投入を成功させる |
効果測定・改善 | プロダクトリリース後のKPIなどを分析し、顧客の声なども踏まえ、プロダクトの改善を繰り返す |
プロダクトマネージャーに必要なスキル
プロダクトマネージャーには、幅広い知識やスキルが求められます。特に、以下のスキルは重要です。
スキル | 詳細 |
---|---|
市場感覚・顧客理解 | 市場トレンドや顧客ニーズを的確に把握し、顧客に響くプロダクトを企画する |
コミュニケーション能力 | 開発チームやマーケティングチームなど、様々な関係者と円滑にコミュニケーションを取り、プロダクト開発を推進する |
分析力・課題解決力 | データや顧客の声を分析し、プロダクトの課題を特定し、解決策を導き出す |
リーダーシップ | プロダクト開発の方向性を示し、チームをまとめていくリーダーシップ |
ビジネスレベルの英語力 | 海外の顧客や開発チームとやり取りする場合もあるため、ビジネスレベルの英語力があると有利 |
プロダクトマネージャーに向いている人
プロダクトマネージャーは、以下のような人が向いているといえます。
- 新しいモノやサービスを生み出すことに興味がある人
- 顧客視点で物事を考え、課題解決にやりがいを感じる人
- 様々な人とコミュニケーションを取り、チームで仕事をするのが好きな人
- 責任感が強く、主体的に行動できる人
- 論理的思考力と創造力を持ち合わせている人
テックリードってどんな仕事?
テックリードとは、開発チームの技術的なリーダーとして、プロダクトの技術的な方向性を決定し、開発を推進していく役割を担う仕事です。開発チームの技術的な指導や、技術選定、アーキテクチャ設計、コードレビューなどを行います。
テックリードの仕事内容
テックリードの主な仕事内容は、以下の通りです。
業務 | 内容 |
---|---|
技術選定・アーキテクチャ設計 | プロダクトの要件や開発規模、将来性などを考慮し、最適な技術やアーキテクチャを選定する |
開発標準・ガイドライン策定 | 開発チーム全体で品質の高いコードを効率的に開発するために、コーディング規約や開発プロセスなどを標準化する |
開発チームの技術指導・育成 | 開発メンバーの技術的なスキルアップを支援するために、コードレビューや技術的な相談に乗るなど、メンターとしての役割を担う |
技術的な課題解決 | 開発中に発生する技術的な課題に対して、解決策を検討し、開発チームを支援する |
コードレビュー | 他の開発メンバーが記述したコードをレビューし、品質向上を図る |
最新技術の調査・導入 | 常に最新の技術動向をウォッチし、プロダクト開発に役立つ技術があれば、積極的に導入を検討する |
テックリードに必要なスキル
テックリードには、高い技術力はもちろんのこと、チームをまとめるリーダーシップやコミュニケーション能力も求められます。特に、以下のスキルは重要です。
スキル | 詳細 |
---|---|
高度なプログラミングスキル | 開発言語やフレームワーク、データベースなど、プロダクト開発に必要な幅広い技術スキル |
アーキテクチャ設計能力 | 高品質でスケーラブルなシステムを構築するためのアーキテクチャ設計能力 |
問題解決能力 | 複雑な技術的な課題を分析し、解決策を導き出す能力 |
コミュニケーション能力 | 開発チームメンバーやプロダクトマネージャーなど、関係者と円滑にコミュニケーションを取る能力 |
指導力・育成力 | 開発メンバーの技術力を向上させるための指導力や育成力 |
テックリードに向いている人
テックリードは、以下のような人が向いているといえます。
- 技術が好きで、常に新しい技術を学び続ける意欲がある人
- 複雑な問題を解決することにやりがいを感じる人
- 他の開発メンバーをサポートし、チームを引っ張っていくことに喜びを感じる人
- 責任感が強く、自ら率先して行動できる人
- 論理的思考力とコミュニケーション能力を兼ね備えている人
プロダクトマネージャーとテックリードを徹底比較!
ここまで、プロダクトマネージャーとテックリードの仕事内容や必要なスキルについて解説してきました。ここでは、両者をより詳しく比較していきます。
仕事内容・役割の違い
プロダクトマネージャーとテックリードの最も大きな違いは、「プロダクトの成功」に対する責任範囲です。
プロダクトマネージャーは、「プロダクトのビジネス的な成功」に責任を負います。顧客は誰か、顧客の課題は何かを定義し、その課題を解決できるプロダクトを定義し、開発を推進します。
開発したプロダクトを顧客に届け、使い続けてもらうまでがプロダクトマネージャーの仕事です。
一方、テックリードは、「プロダクトの技術的な成功」に責任を負います。プロダクトマネージャーが定義したプロダクトを、開発チームが技術的に実現可能にする、システムの安定稼働を維持することがテックリードの仕事です。
項目 | プロダクトマネージャー | テックリード |
---|---|---|
責任範囲 | プロダクトのビジネス的な成功 | プロダクトの技術的な成功 |
主な仕事内容 | 市場調査・プロダクト企画・要件定義・開発チームとの連携・マーケティング | 技術選定・アーキテクチャ設計・開発標準策定・開発チームの技術指導・コードレビュー |
関わるステークホルダー | 顧客、営業、マーケティング、デザイナー、エンジニア、経営陣 | 主にエンジニア |
キャリアパス・将来性の違い
プロダクトマネージャーとテックリードのキャリアパスは、以下のようなものが考えられます。
職種 | キャリアパス |
---|---|
プロダクトマネージャー |
|
テックリード |
|
IT業界の成長に伴い、プロダクトマネージャーとテックリードの両方の需要は高まっており、将来性のあるキャリアといえるでしょう。どちらも、経験やスキル次第で、マネジメントや経営に関わるポジションにキャリアアップしていくことも可能です。
年収の違い
プロダクトマネージャーとテックリードの年収は、経験やスキル、勤務先企業の規模などによって異なりますが、一般的には、プロダクトマネージャーの方が年収が高い傾向にあります。
大手転職サイトによると、プロダクトマネージャーの平均年収は600万円程度、テックリードは580万円程度です。
ただし、近年では、高度な技術力を持つテックリードの需要が高まっており、テックリードの年収も上昇傾向にあります。特に、AIや機械学習、ブロックチェーンなどの先端技術に精通したテックリードは、高額な報酬で迎え入れられるケースも増えています。
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プロダクトマネージャーとテックリード、未経験から目指せる?
プロダクトマネージャーもテックリードも、専門的な知識やスキルが求められる職種ですが、未経験から目指すことは可能です。ここでは、それぞれ未経験から目指す方法を解説します。
プロダクトマネージャーを未経験から目指す方法
プロダクトマネージャーは、文系出身者でもチャレンジしやすい職種です。未経験からプロダクトマネージャーを目指す場合、まずはプロダクト開発の基礎知識を身につけることが大切です。
書籍やオンライン学習サービスを利用して学習したり、勉強会やイベントに参加したりするのも良いでしょう。
また、実際にプロダクト開発に携わっている企業でインターンシップを経験するのも、有効な手段です。そこで、プロダクトマネージャーの働き方を間近で見たり、実際の業務を経験したりすることで、必要なスキルや知識を身につけられます。
さらに、転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントは、求職者のスキルや経験に合った求人を紹介してくれるだけでなく、企業への応募書類作成や面接対策などのサポートも行ってくれます。
未経験からプロダクトマネージャーを目指す場合、転職エージェントのサポートを受けることで、転職活動をスムーズに進められます。特にPM Careerのような、プロダクトマネージャー専門の転職エージェントがおすすめです。
テックリードを未経験から目指す方法
テックリードは、プロダクトマネージャーと比較すると、未経験からの転職は難しい傾向にあります。なぜなら、テックリードは、開発チームの技術的なリーダーとしての役割を担うため、高度なプログラミングスキルや豊富な開発経験が求められるからです。
未経験からテックリードを目指す場合、まずはプログラミングスキルを習得し、一定以上の開発経験を積むことが重要です。
オンライン学習サービスやプログラミングスクールなどを活用して、集中的にプログラミングを学習するのも良いでしょう。また、個人でアプリやWebサービスを開発し、ポートフォリオを作成しておくことも有効です。
そして、転職活動においては、未経験者であっても、積極的に技術力をアピールすることが重要です。GitHubなどで、個人で開発したプロダクトやコードを公開したり、技術ブログで自身の知識や経験を発信したりすることで、企業に自身の技術力をアピールできます。
また、転職エージェントの中には、IT業界に特化したエージェントも存在します。IT業界に精通したエージェントであれば、未経験からテックリードを目指す場合でも、的確なアドバイスやサポートを受けられます。
プロダクトマネージャーとテックリードに関するよくある質問
最後に、プロダクトマネージャーとテックリードに関するよくある質問に答えます。
Q. プロダクトマネージャーとテックリード、どちらの方が年収は高いですか?
一般的にはプロダクトマネージャーの方が年収は高くなる傾向にありますが、近年では高度な技術力を持つテックリードの需要が高まっており、テックリードの年収も上昇傾向にあります。
企業や個人のスキル・経験によって大きく変わる可能性があるでしょう。
Q. プロダクトマネージャーとテックリード、どちらの方が未経験から転職しやすいですか?
未経験から転職しやすいのは、プロダクトマネージャーです。テックリードは、プロダクトマネージャーと比較すると、未経験からの転職は難しい傾向にあります。
テックリードは、開発チームの技術的なリーダーとしての役割を担うため、高度なプログラミングスキルや豊富な開発経験が求められるからです。
Q. プロダクトマネージャーやテックリードになるために、資格は必要ですか?
プロダクトマネージャーとテックリードになるために、必ずしも資格は必要ありません。しかし、プロダクトマネジメントやIT関連の資格を取得することで、自身のスキルや知識を証明し、転職活動で有利になる可能性はあります。
まとめ|自分に合ったキャリアを見つけよう!
プロダクトマネージャーもテックリードも、IT業界において重要な役割を担っており、やりがいのある仕事です。どちらの職種が自分に合っているのか、よく検討し、後悔のないキャリア選択をしてください。
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