2025年無料で使える生成AIサービスおすすめ10選【画像・文章作成】

この記事の監修者

佐々木真
PM Career事業責任者（Xアカウント ＠shin_sasaki19）
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX（Twitter）アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。

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はじめに

「生成AIを使ってみたいけど、種類が多すぎてどれが良いかわからない」

「有料サービスを契約する前に、まずは無料で手軽に試したい」

このように考えている方がいるのではないでしょうか？

生成AIサービスは、文章や画像の作成を自動化し、私たちの仕事や創作活動を劇的に効率化してくれる便利なツールです。しかし、自分に合わないツールを選んでしまうと、そのメリットを十分に活かせません。

そこでこの記事では、2025年無料で使えるおすすめ生成AIサービスを「画像・イラスト生成」「文章作成」の目的別にご紹介します。中には、面倒な登録なしで、すぐに試せるツールもあります。ぜひこの記事を参考にして、あなたにぴったりのAIサービスを見つけてください。

そもそも生成AIとは？

本格的なツール紹介の前に、生成AIの基本について簡単におさらいしましょう。

生成AI（ジェネレーティブAI）とは、文章、画像、音楽といった、これまで人間にしか作れなかったような新しいコンテンツを創造できる人工知能のことです。専門的な知識がなくても、簡単な言葉で指示（プロンプト）を与えるだけで、AIが自動でコンテンツを生成してくれます。

生成AIの定義を短時間で整理したい方は、こちらをご覧ください。

生成AIでできること一覧（文章・画像・動画・音楽など）

生成AIは、さまざまな分野でその能力を発揮します。あなたの「やりたいこと」がどのカテゴリに当てはまるか確認してみましょう。

従来のAIとの違いは「0から1を生み出す力」

「AI」と聞くと、顔認証や自動運転などを思い浮かべるかもしれません。それら従来のAIと生成AIの最も大きな違いは、「新しいものを創造できるか」という点にあります。

このように、生成AIはクリエイティブな作業をサポートする、新しいタイプのAIなのです。

後悔しない！無料の生成AIサービスを選ぶ5つの重要ポイント

無料の生成AIサービスは数多く存在するため、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、自分に合ったツールを見つけるために、事前に確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。

このポイントを押さえることで、ツールの比較検討がしやすくなり、「思っていたのと違った」という失敗を防げます。

Point 1：「何を作りたいか」利用目的を明確にする

まずは、あなたがAIを使って「何をしたいのか」を具体的にすることが最も重要です。目的によって、選ぶべきツールは大きく異なります。

• ブログ用のアイキャッチ画像が欲しい
• Instagramに投稿する文章のアイデアが欲しい
• 仕事のプレゼン資料に挿入するイラストを作りたい
• 長いレポートを短く要約してほしい

このように目的をはっきりさせることで、画像生成AIを選ぶべきか、文章生成AIを選ぶべきかが明確になります。

Point 2：「仕事で使える？」商用利用の可否を確認する

生成したコンテンツをビジネスで利用したいと考えている方は、特に注意が必要です。無料のサービスの中には、生成物の商用利用を禁止、あるいは制限している場合があります。

例えば、「個人利用はOKだが、企業の広告に使うのはNG」「クレジット（出典）表記が必須」といったケースです。後々のトラブルを避けるためにも、利用を開始する前に必ず公式サイトの利用規約を確認しましょう。

Point 3：「すぐに試したい！」登録不要・日本語対応かをチェックする

「まずは気軽に試してみたい」という方には、登録不要で使えるサービスがおすすめです。メールアドレスやクレジットカード情報を入力する手間がなく、サイトにアクセスするだけですぐに利用を開始できます。

また、海外製のサービスも多いですが、日本語のインターフェースに対応しているかも重要なポイントです。直感的に操作できる日本語対応のツールなら、ストレスなくAIの性能を体験できるでしょう。

Point 4：「安全？」情報漏洩リスクとセキュリティ

無料サービスを利用する際には、セキュリティ意識を持つことも大切です。入力したテキストやデータが、AIの学習データとして再利用される可能性があることを理解しておきましょう。

会社の機密情報や、個人が特定できるようなプライベートな情報を入力するのは絶対に避けるべきです。安全に利用するためにも、サービスのプライバシーポリシーを確認することをおすすめします。

Point 5：「クオリティは？」生成物の品質と得意分野

同じ目的のツールでも、生成されるアウトプットの品質やスタイルは異なります。例えば画像生成AIでも、写真のようにリアルな画像が得意なツールもあれば、アニメ風のイラストに特化したツールもあります。

この記事で紹介する各ツールの作例などを参考に、自分の好みに合った品質やスタイルのものを選びましょう。いくつかのツールを実際に試してみて、生成結果を比較するのも良い方法です。

無料と有料の違いを踏まえたChatGPTの活用全体像は、こちらをご覧ください。

【画像・イラスト生成】無料AIサービスおすすめ5選【登録不要あり】

ここからは専門家が厳選した、無料でも高品質な画像・イラストを生成できるAIサービスをご紹介します。ブログのアイキャッチやSNS投稿、資料作成など、さまざまなシーンで活躍するツールばかりです。それぞれの特徴を比較して、あなたにぴったりのツールを見つけてください。

画像生成AIの仕組みと得意分野を理解したい方は、こちらをご覧ください。

1. Canva：デザインツールと一体化した万能選手

Canvaの「マジック生成」は、すでにデザイン作業でCanvaを利用している方に特におすすめです。テキストで指示するだけで画像を生成し、そのままテキストを追加したり、他の素材と組み合わせたりと、シームレスなデザイン作成が可能です。

デザイン初心者からプロまで、幅広いユーザーにおすすめです。

2. Adobe Firefly：Adobe Stock学習で商用利用も安心

Adobe Fireflyの最大の特徴は、その安全性です。Adobeが権利を持つストックフォトサービス「Adobe Stock」の画像で学習しているため、著作権侵害のリスクが極めて低いとされています。

ビジネス用途で安心して高品質な画像を使いたい方に、最もおすすめできるサービスの一つです。

3. Bing Image Creator：最新のDALL-E 3が無料で使える

「最新・最高性能のAIを手軽に試したい」という方に最適なのがBing Image Creatorです。複雑な日本語の指示も正確に理解し、意図した通りの画像を生成してくれます。

Microsoftアカウントがあれば誰でも無料で利用できるため、画像生成AIの入門としても最適です。

4. Stable Diffusion：カスタマイズ性の高いオープンソースモデル

Stable Diffusionは、よりクリエイティブで専門的な画像生成をしたい中〜上級者向けの選択肢です。設定は複雑ですが、その分、他のサービスでは不可能な細かな調整や独自の画風の追求ができます。

まずはWebブラウザで手軽に試せるサービスから触れてみて、その奥深さを体験するのも良いでしょう。

5. SeaArt.ai：アニメ・イラスト特化で高品質

SNSのアイコンや、ブログに登場するオリジナルキャラクターを作りたい方に、SeaArt.aiは非常におすすめです。複雑なプロンプトを考えなくても、既存の美しい作例を参考にしたり、簡単な単語を組み合わせたりするだけで、プロレベルのイラストが生成できます。

直感的な操作性も魅力の一つです。

【文章作成・要約】無料AIサービスおすすめ5選

次に、ブログ記事やSNS投稿、レポートの要約など、文章に関わる作業を効率化してくれる無料の生成AIサービスをご紹介します。それぞれのツールが持つ得意分野を理解し、あなたの目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

検索連携を活かすGeminiの基本機能と使い方の要点は、こちらをご覧ください。

1. ChatGPT：AIチャットの代名詞

ChatGPTは、まず最初に試すべき文章生成AIと言えるでしょう。「ブログ記事の構成を考えて」「この文章を丁寧なビジネスメールに書き換えて」といった様々な要望に高いレベルで応えてくれます。

無料プランで利用できるモデルでも十分に高性能で、あらゆるライティング作業の強力なアシスタントになります。

2. Gemini：Googleの最新情報と連携

「最新の情報を踏まえた記事を書きたい」という場合にGeminiは非常に強力です。他のAIが苦手とする、最近の出来事に関する質問にも、リアルタイムの検索結果を基に回答してくれます。

情報ソースへのリンクも表示されるため、ファクトチェックがしやすいのも大きなメリットです。

3. Microsoft Copilot：検索と文章生成を同時に

Copilotは、情報収集からコンテンツ作成までの流れをスムーズにしてくれるツールです。「〇〇について、3つのポイントでまとめて」といった指示を出すと、Web上の複数の情報を参照して分かりやすい回答を生成してくれます。

参照元のURLが明記されるため、情報の信頼性を確認しやすいのが特徴です。

4. Claude 3 Haiku：長文の読解・要約が得意

「PDFの論文を要約してほしい」「長い議事録の要点をまとめてほしい」といったニーズにはClaudeが最適です。他のAIと比較して、一度に扱える文章量が非常に多い（コンテキストウィンドウが広い）という特徴があります。

生成される日本語も非常に自然で、そのままレポートやビジネス文書などに活用できるクオリティです。

5. Notion AI：いつものメモツールがAIで進化

すでに情報整理やメモ書きにNotionを使っている方であれば、Notion AIを試さない手はありません。書きかけの文章を選択して「続きを書いて」と指示したり、箇条書きのアイデアを元にブログ記事を作成したりと、普段の作業フローを全く妨げることなくAIのサポートを受けられます。

作業効率がぐんと向上するでしょう。

【実践編】今日から使える！シーン別・生成AI活用術＆プロンプト例

ツールの機能が分かったところで、次は具体的な活用方法を見ていきましょう。

ここでは、多くの人が直面するであろうシーンを取り上げ、コピペしてすぐに使えるプロンプト（指示文）の例をご紹介します。AIへの指示の出し方一つで、生成される結果は大きく変わります。

出力の質を安定させるプロンプト設計の考え方と手順は、こちらをご覧ください。

活用シーン1：ブログのアイキャッチ画像を生成する（ツール例：Bing Image Creator）

ブログ記事の顔とも言えるアイキャッチ画像は、読者のクリック率を左右する重要な要素です。しかし、毎回フリー素材を探したり、自分で作ったりするのは大変ですよね。そんな時は、画像生成AIにイメージを伝えて作ってもらいましょう。

[プロンプト例]

日本人女性がカフェでノートパソコンを開いて、笑顔でブログを書いている。
背景は明るく、おしゃれな雰囲気。
フラットデザインのイラスト。

このように、「誰が」「どこで」「何をしているか」といった具体的な状況に加え、「画風（フラットデザイン、水彩画風など）」を指定するのがコツです。

活用シーン2：SNS（X, Instagram）の投稿文とハッシュタグを考える（ツール例：ChatGPT）

SNSの投稿は続けたいけれど、毎日ネタを考えるのが大変、という方もいるでしょう。ChatGPTに相談相手になってもらい、投稿のアイデアから文章、ハッシュタグまで一気に作成してもらいましょう。

[プロンプト例]

あなたはプロのSNSマーケターです。
以下の新商品について、Instagramで魅力が伝わる投稿文を3パターン考えてください。
親しみやすいトーンでお願いします。
また、投稿に適したハッシュタグも10個提案してください。

# 新商品情報
- 商品名：うるおいハンドクリーム
- 特徴：ベタつかない、天然アロマの香り、保湿成分ヒアルロン酸配合
- ターゲット：20代〜30代の女性

AIに「役割（プロのSNSマーケター）」を与えることで、より専門的な視点からのアウトプットが期待できます。

【必読】安全に使うために知っておきたい無料生成AIの注意点とリスク

無料生成AIは非常に便利なツールですが、その手軽さの裏には注意すべき点もあります。トラブルを未然に防ぎ、安全にAIを活用するために、以下の2つのリスクは必ず理解しておきましょう。

これらの点を意識するだけで、安心してAIのメリットを活用できます。

作ったものは誰のもの？著作権と商用利用の罠

生成AIが生み出したコンテンツの著作権は、非常に複雑な問題をはらんでいます。AIが学習したデータの中に、著作権で保護された画像や文章が含まれている可能性はゼロではありません。その結果、意図せず他者の著作物を複製してしまうリスクがあります。

また、無料サービスの場合、利用規約で商用利用が明確に禁止されていることも少なくありません。ビジネスで利用する際は、必ず公式サイトで最新の利用規約を確認し、「商用利用可能」と明記されているサービスを選ぶようにしましょう。

特にAdobe Fireflyのように、学習データの安全性を謳っているサービスは、ビジネス利用において安心感が高いと言えます。

情報漏洩とAIの嘘（ハルシネーション）のリスク

無料のAIサービスを利用する際、あなたが入力した情報は、サービス提供者によってAIの性能向上のための学習データとして使われる可能性があります。そのため、会社の内部情報や取引先の連絡先、個人のプライバシーに関わる情報などを入力することは、情報漏洩のリスクにつながるため絶対にやめましょう。

また、AIは時々、事実に基づかないもっともらしい嘘の情報を生成することがあります。これは「ハルシネーション」と呼ばれ、AIが生成した情報を鵜呑みにすると思わぬ誤解やトラブルを招く原因となります。

AIが生成した情報、特に事実やデータを含む内容は、必ず信頼できる情報源で裏付けを取る（ファクトチェックする）習慣をつけましょう。

著作権や透明性を含むAI倫理と実務への導入ステップは、こちらをご覧ください。

無料生成AIに関するよくある質問（FAQ）

最後に、無料の生成AIに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。あなたの疑問や不安の解消に役立ててください。

Q. スマホアプリで使える無料生成AIはありますか？

A. はい、あります。この記事で紹介したツールの多くは、スマートフォンアプリも提供しています。

例えばChatGPT、Gemini、Canva、Microsoft Copilotなどは、App StoreやGoogle Playから公式アプリをダウンロードでき、PC版とほぼ同じ機能を無料で利用できます。移動中や外出先でも手軽にAIを活用できるので、ぜひ試してみてください。

Q. 生成した画像の商用利用は本当に大丈夫？

A. サービスによるので、利用規約の確認が必須です。

Adobe Firefly や Canva のように、商用利用を前提とした安全性の高いサービスもあります。一方で、利用規約で禁止・制限されているものや、利用するモデルによって条件が異なるもの（Stable Diffusionなど）もあります。

「無料だから」と安易に考えず、ビジネスで利用する場合は特に、利用を開始する前に公式サイトの最新の利用規約を必ずご自身で確認することが、トラブルを避けるために最も重要です。

まとめ：まずは気になる無料AIから試して、クリエイティブを加速させよう

2025年無料で使える生成AIサービスについて、目的別の選び方から具体的な活用術、注意点をおさらいしましょう。

• 生成AIは、文章や画像などを自動で生成するクリエイティブなAI
• ツール選びは「目的」「商用利用の可否」「手軽さ」が重要
• 画像生成なら「Bing Image Creator」、文章生成なら「ChatGPT」が入門におすすめ
• 安全に使うには「著作権」と「情報漏洩」のリスクを理解することが不可欠

生成AIは私たちのアイデアを形にし、仕事や創作活動の効率を飛躍的に高めてくれます。難しく考えずに、まずはこの記事で紹介した登録不要で使えるツールから、気軽に試してみてはいかがでしょうか。

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