AWS CodeWhispererとは丨生成AI 用語集

この記事の監修者

佐々木真
PM Career事業責任者（Xアカウント ＠shin_sasaki19）
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX（Twitter）アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。

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AWS CodeWhispererとは？

AWS CodeWhisperer（エーダブリューエス・コードウィスパラー）は、Amazon Web Services（AWS）が提供するAIコード補完ツールです。開発者がIDE（統合開発環境）上でコーディングしている最中に、リアルタイムでコードを提案・補完し、開発の生産性と効率を向上させることを目的としています。

特徴：AIによるリアルタイムなコード提案

AWS CodeWhispererは、開発者が記述したコードの文脈や、コメントに書かれた自然言語の指示を読み取り、関連性の高いコードスニペットを即座に提案します。

主な特徴は以下の通りです。

• 自然言語コメントからのコード生成
  例：「// 画像をS3にアップロードする関数」と書くだけで、対応するPythonコードを自動生成

• セキュリティ脆弱性の検知と修正提案
  セキュリティリスクのあるコードパターンを指摘し、安全な実装例を提示

• オープンソース由来コードの識別とライセンス情報の表示
  他のコード生成AIには少ない、著作権・ライセンスへの配慮機能を搭載

• 複数のプログラミング言語に対応
  Java、Python、JavaScript、TypeScript、C#、Go などに対応

対応する開発環境

AWS CodeWhispererは、以下のような主要IDEに対応しています。

• Visual Studio Code（VS Code）
• JetBrains IDE（IntelliJ、PyCharmなど）
• AWS Cloud9

また、AWS Toolkitを使ってAWSサービスと連携した開発もスムーズに行えます。

他の生成AIコード支援ツールとの違い

AWS CodeWhispererは、AWS環境に最適化されたコード補完が可能な点が大きな特徴です。たとえば、Amazon S3やDynamoDB、Lambdaなど、AWSの主要サービスと連携するコードを多く提案します。

また、企業向けには「CodeWhisperer Professional」プランが用意されており、社内ポリシーに沿ったセキュリティ管理や監査ログの取得にも対応しています。

活用例

• AWS SDKを使ったAPI呼び出しのテンプレートを自動生成
• Lambda関数の構成コードの補完
• コメントからインフラ構成のコードスニペットを生成（IaC支援）

こうしたユースケースにより、初学者から上級エンジニアまで、幅広い層の開発者の作業時間を短縮できます。

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