
プロダクト開発
バーンダウンチャートとは丨プロダクトマネージャー用語集
この記事の監修者佐々木真PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19)株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。今すぐ転職をしたい人も、中長期的にしたい方も、PM Careerに無料会員登録をしておくことでキャリアに役立つ情報を定期的にキャッチアップすることが重要です。まだ登録されてない方はこちらからどうぞ。3分で完了します。PM Careerに無料会員登録するプロダクトマネージャー転職についての情報はこちらをご覧ください!プロダクトマネージャー転職完全ガイド|年収・面接対策・求人探しまで【2025年最新版】① バーンダウンチャートの定義バーンダウンチャートは、スプリントやプロジェクトの残作業量(縦軸)を時間経過(横軸)とともに可視化し、「理想線 vs 実績線」 のギャップから進捗と遅延リスクを瞬時に把握できる折れ線グラフです。アジャイル開発の代表的メトリクスとしてスクラムガイドや PMI® Agile Practice Guide でも推奨されています。② バーンダウンチャートの重要性/導入効果効果説明エビデンス*逸脱の早期発見日次で残作業と理想線を比較 → 遅延やスコープ膨張を 1 日以内に顕在化。17th State of Agile Report —「リードタイム短縮」を 74 % が実感。チームのフォーカス維持可視化によりメンバーがゴールと残タスクを共有、自己管理が促進。Businessmap 2025 統計:生産性 +21 %。ステークホルダー説明1枚のグラフで進捗を説明でき、追加会議・レポート工数を削減。Atlassian 調査:グラフ導入で報告時間 ▲18 %。継続的改善の指標スプリントごとに傾向を比較 → プランニング精度やベロシティ改善に活用。PMI Pulse 2024:反復計測チームはベロシティ誤差 ▲27 %。③ バーンダウンチャートのチャートの読み方 & 作り方項目内容・ベストプラクティス縦軸残ストーリーポイント/残タスク数/残時間など 1 指標に統一。横軸スプリント日数(例:10 営業日)。休日は除外か補正を明示。理想線初日残量 ➜ 0 までを直線で結ぶ。 “予備バッファ込み” なら注釈を。実績線毎日、完了済みタスク分だけ残量を更新。デイリースクラムで共有。ガイドライン1 日1 更新/タスク粒度を 1 日以内/完了基準は DoD で統一④ バーンダウンチャートの実務例:2 週間スプリント(30 SP)のチャート解釈残SP30 | ● 25 | ● ● 20 | ● ● 15 | ● ● ● 10 | ● ●●● 5 | ● ● ● ● 0 |___●___●___●___●___●___●___ (日) 1 3 5 7 9 11 131–3 日目:実績線が理想線より上 → 進捗遅れ。<br>↳ デイリースクラムで障害タスクを再割当。7 日目以降:理想線より下 → 回復。スプリントゴール達成見込み。学び:初期見積り過小 → 次スプリントでポイント換算を再キャリブレーション。⑤ よくある落とし穴と対策落とし穴対策“完了” 定義が曖昧(テスト未完了でバーン)Definition of Done を全員で合意・掲示。タスク粒度が大きすぎる(階段状グラフ)1 日以内に分割し“バーンダウンの粒度”を揃える。休日/祝日が理想線に反映されていない休業日は横軸から除外、または理想線を階段に。残時間とポイントが混在指標をスプリント内で統一し、凡例を明示。⑥ ツール & 自動化アイデアツール特徴Jira SoftwareBoard 更新→チャート自動生成。GitLab Burn Downマージ実績から自動で推移算出。Google Sheets + Apps Scriptガント更新→バーンダウン更新を自動化。CI/CD 連携で PR マージ時に残ポイントを自動減算する仕組みを加えると、更新漏れを防げます。⑦ 関連用語(内部リンク)スプリントスクラムデイリースクラムEpic / User StoryRACIマトリクス⑧ 外部参考リソース出典Scrum Guide 2020 — スプリント進捗の可視化Atlassian「How to Read a Burndown Chart」(2024)Jira Software Docs — Reports > BurndownDigital.ai「17th State of Agile Report」