Kagi Orionとは丨生成AI 用語集
最終更新日:
2025年7月23日
ライター:
PM Career編集部
プロダクト開発

この記事の監修者
佐々木真
PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19)
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。
今すぐ転職をしたい人も、中長期的にしたい方も、PM Careerに無料会員登録をしておくことでキャリアに役立つ情報を定期的にキャッチアップすることが重要です。まだ登録されてない方はこちらからどうぞ。3分で完了します。
PM Careerに無料会員登録する
転職についての情報はこちらをご覧ください!
Kagi Orionとは?
Kagi Orion(カギ オライオン)は、プライバシー重視の検索エンジン「Kagi Search」に対応するMac専用のAI搭載ブラウザです。Orionは、軽量・高速なブラウザとして開発されており、トラッキングの排除やユーザー情報の非収集、広告非表示を特徴としています。さらに、ChatGPTなどの生成AIを統合した検索体験を提供し、次世代の“知的ブラウジング”を実現するツールとして注目されています。
主な特徴
Kagi Orionは以下のような機能と設計思想を持ちます。
- 完全広告非表示の検索体験:商用検索エンジンと異なり、広告に左右されない純粋な検索結果を提供
- 生成AIとの統合:ChatGPTやその他の大規模言語モデル(LLM)と連携し、検索結果の要約や自然言語での再構成が可能
- ユーザーデータの非収集:Cookie・履歴・検索データを保持せず、ユーザーの行動追跡を行わない設計
- WebKitベースかつ拡張機能対応:Safariのレンダリングエンジンをベースに、ChromeやFirefoxの拡張機能も利用可能(互換モード)
- 軽量・高速な動作性:Mac専用に最適化されており、起動やページ表示のスピードが非常に高い
Kagi Searchとの連携
Orionブラウザは、Kagi社が提供する有料・プライバシー重視の検索エンジン「Kagi Search」との親和性が高く、以下のような連携が可能です。
- 広告なしの検索結果をOrion上で表示
- AI要約や検索意図の自動分析
- 検索ランキングのカスタマイズ(ユーザー優先順位)
これにより、検索そのものを「パーソナライズされた知識探索体験」として再定義するアプローチが取られています。
生成AIとの関係
Orionは単なるブラウザにとどまらず、生成AIを活用した知識獲得支援ツールとしての役割も担っています。たとえば
- ChatGPTとの統合による自然言語対話型検索
- ウェブページのAI要約機能
- プロンプト入力によるコンテンツ抽出・生成
このように、OrionはAIエージェントのインターフェースとしても活用できるブラウザ設計となっています。
プロダクトマネージャーにとっての利点
プロダクトマネージャーや知的労働者にとって、Kagi Orionは以下のような利点をもたらします。
- 情報収集・リサーチの効率化
- プライバシーを守りながらのAI活用
- 作業環境の軽量化と統合ツールの最適化
- ノイズのない検索体験による思考の集中
生成AI時代の情報インターフェースとして、Orionは「検索を再発明」するプロダクトともいえます。