Microsoft 365 Copilotとは丨生成AI 用語集
最終更新日:
2025年7月28日
ライター:
PM Career編集部
プロダクト開発

この記事の監修者
佐々木真
PM Career事業責任者(Xアカウント @shin_sasaki19)
株式会社リクルートにて「スタディサプリ」の初期メンバーとして事業開発・プロダクトマネージャー業を担当し全国展開を達成後、SmartHRのグループ会社としてToB向けSaaS「SmartMeeting」を立ち上げ2021年3月に退任。その後PMオンラインスクール「PM School」、プロダクト開発人材の転職サイト「PM Career」の事業を運営中。プロダクト開発の知見・人材の流動性を高め、日本のプロダクト作りをぶち上げるべく尽力中。個人としてもX(Twitter)アカウントのフォロワーは3万人超え、YouTubeやPodcastでもプロダクト開発のコンテンツを発信する日本で最も有名なプロダクト開発者の1人。
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Microsoft 365 Copilotとは?
Microsoft 365 Copilot(マイクロソフト 365 コパイロット)は、WordやExcel、PowerPoint、OutlookなどのMicrosoft 365製品に組み込まれた生成AI機能の名称です。OpenAIの大規模言語モデル(LLM)をベースに、ユーザーの業務効率を飛躍的に高める支援ツールとして設計されています。
Microsoft 365 Copilotの特徴
Microsoft 365 Copilotは、各Officeアプリケーションの操作性を維持しながら、AIによる文章生成・要約・分析・提案をリアルタイムに提供します。ユーザーの入力や操作履歴に基づいた高度な文脈理解が特徴です。
各アプリでの主な活用例
Word
- ドラフト作成支援(プロンプトから提案文を生成)
- 既存文書の要約、リライト、文体変更
- 構成や内容の改善提案
Excel
- データの要約や傾向分析を自然文で依頼
- 数式の自動生成や修正提案
- グラフの自動作成と解釈
PowerPoint
- アウトラインからスライドを自動生成
- プレゼン資料の要約やリライト支援
- 画像やレイアウト提案の自動化
Outlook
- メール文の下書きや返信文の自動作成
- トーン調整や重要ポイントの抽出
- スケジュールやタスクとの連携による文脈提示
Teams
- 会議内容の自動要約やアクションアイテムの抽出
- リアルタイムでの議事録生成
セキュリティとプライバシー
Microsoft 365 Copilotは、Microsoft Graphを活用して社内のドキュメント、メール、カレンダー、チャットなどのデータに基づきAIの回答を生成します。これにより、ユーザーごとにパーソナライズされたAI支援が可能になりますが、同時に企業向けに高度なセキュリティ・ガバナンス管理が提供されています。
利用条件と価格
- 対応プラン:Microsoft 365 Enterprise(E3 / E5)の一部ユーザー向けに提供
- 追加料金が必要(2024年時点では1ユーザー月額30ドル)
- 管理者による有効化と設定調整が必要
Microsoft Copilotシリーズとの関係
Microsoftは「Copilot」ブランドを広範に展開しており、以下のように分類されます。
製品名 | 対象領域 |
---|---|
Microsoft 365 Copilot | Officeアプリ(Word, Excel など)に組み込まれたAI |
GitHub Copilot | ソースコード補完など開発者支援用AI(Visual Studio向け) |
Microsoft Copilot for Security | セキュリティ業務向けのAI支援ツール |
それぞれ異なるユースケースに特化していますが、共通してOpenAIの技術が基盤に使われています。